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執行部署第二課  作者: 惰眠萬
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執行部署第二課 2

 執行機関の仕事は単純明快、システムが見つけた犯人ホシをシステムの指示通りに捕まえてシステムの言う通りの場所へ連行する。


 はっきり言って必要な道具があれば誰でもできる。これが公務員なんだから笑っちゃう。


 子供たちのなりたい職業ランキングから警察の名前は消えた。


 大学生の目指す職業に執行機関の名前はない。


 システムの奴隷。街頭インタビューで大学生A君がそう言った。


 やりがいがない仕事はごめんだ、とも。


 私からすればそんなやりがい(くだらないこと)は必要無いし邪魔まである。


 そしてどうせそんなもの必要だと感じなくなる。

 

 無難に毎日が過ぎればいいと思うようになる。


 給料がもらえればいいと考えるようになる。


 私は


 「湊ユリカ巡査」


 そう呼ばれた気がした。


 「会議中だぞ」


 ホワイトボードの傍に立つ女上司に怪訝な目を向けられていた。


 昨日のテレビ番組で紹介された不愉快なランキングに意識が持っていかれていたらしい。


 「ウッス、すいません沢口部長」


 とりあえず謝罪の意を表明して取り繕った。


 「まったく…」


 「では、続きを話すぞ。ホシの名前は川崎――」


 相変わらず話が入ってこないなこの人の話は。


 そういえば昨日の夜の音楽番組の―――


 

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