第二章登場人物紹介
●プリムラ・シフォーディ
所持アニマ:ガラテア、ヘスティア、ハデス
ドールが操縦できるようになったことで、学園に復帰。
ガラテアの人格の一部を取り込んだことで、感情が高ぶると暴力的な一面が顔を出す。
突如として強力な操者となったことで、表立って罵倒されたり、暴力を振るわれることは無くなった。
一方で急に今まで呼ばれていなかった“呪われた子”という呼び名を付けられ、戸惑う。
カズキから得た情報により、自分がアリウムといとこではなく異母姉妹であり、母だと思っていたアヤメが自分の実の母でないことを知る。
現在、3体のアニマを所持している。
・魔術
身勝手な許容
他者に自分の適応指数の一部を分け与える魔術。
契約の書き換え
他者の契約を書き換え、アニマを与えたり、奪ったりできる魔術。
○アニマ・ヘスティア
ザッシュから奪ったアニマ。
小さな見た目の割に、非常に面倒見のいいお姉さん体質で、プリムラの心の支えになりつつある。
○ドール・ガラテア
オリハルコンを自在の操らることを利用して、人間サイズのドールを作り上げることも可能になった。
○ガラテア・モード賢者
ガラテアの生前の記憶に合わせ、ドールの形状を変えた姿。
オリハルコンを自在に操れる能力を利用し、1からプリムラが作り上げたドール。
機体色は赤。頭部の両側からはアンテナが二本突き出し、また細身の体や尖った爪など、全体的に“悪魔”を思わせる姿をしている。
背中には魔法陣が浮かび上がっており、加速、上昇、耐久など用途によって機体性能と陣の色が変わる。
・武装
スペルキャスター
腕部に装着された、最大3段階まで魔術に加速・増幅等の効果を付与できる魔術装置。
○ガラテア・モード火神
賢者形態に、さらにヘスティアの炎の力を加えた姿。
新たにいくつかの武装と、背部バーニア聖火の翼が追加されている。
・武装
亡縛砲
両腕部に搭載された、紫の火炎弾を射出する武装。
弾速は遅いが、どこまでも相手を追い続ける。
炎の剣
巨大な炎の両手剣。
神封の炎獄
全身の噴出口から超高温の炎を吐き出し、接触した相手を燃やし尽くす武装。
●ラートゥス・シフォーディ
性別:男
身長:188cm
プリムラの父親であり、元操者。
5年前の事件で、妻であるアヤメに殺害された。
試験管で生まれた“ケミカルベイビー”であり、天使の家と呼ばれる児童養護施設で育つ。
後に妻となるアヤメと出会ったのも同じ施設である。
また、アリウムの父であるティプロウ・ルビーローズも同施設で育っており、彼とは唯一無二の親友だった。
元教団のメンバーと思われる。
10年前の教団掃討作戦で活躍できたのは、組織の情報を持ち出せたからという可能性が高い。
●アヤメ・シフォーディ
性別:女
身長:158cm
プリムラの母親。彼女は操者ではない。
アリウムの父であるティプロゥとは兄妹。
(ただし同じ遺伝子から生まれたというだけで、一般的な兄妹とは少し違う)
5年前の事件で、夫と息子、アリウムの両親、そして数人の一般人を刺殺した後に自殺した。
生前は非常に優しい母親で、プリムラは彼女を心から慕っていた。
そして現在、なぜか彼女は蘇り、コロニー内で殺人を繰り返す。
だがもちろんアヤメ本人ではなく、それは死後にコピーされ、ネットワーク上に保存されたアヤメの人格のコピーであった。
それを大気中に存在するナノマシンを一箇所に集中させることで、具現化していたのだ。
プリムラはヘスティアと力を合わせ、どうにか彼女を撃退するが、データが消えない限り完全に消し去ることはできない。
カズキとの戦闘後、再びプリムラの前に現れた彼女は、“マリオネットプロトコル“という言葉を残して消えていった。
●クラース・シフォーディ
性別:男
享年:19歳
身長:184cm
プリムラの兄。新人操者だった。
5年前の事件でアヤメに殺害される。
兄妹仲はあまり良くなく、寡黙な性格だったため、プリムラには会話した記憶があまり残っていない。
●アリウム・ルビーローズ
ロクス・アモエヌスでの一件以降、様子の変わったプリムラを心配し、どうにか距離を縮められないか試行錯誤する。
最初はプリムラの怒りを買いほぼ無視されていたが、相手のことが気になっているのは彼女も同じ。
互いに嘘偽り無い本心をぶちまけることで、次第に、少しずつではあるが、関係に変化が生じつつある。
●ティプロゥ・ルビーローズ
性別:男
身長:185cm
アリウムの父であり、元操者、
プリムラの父、ラートゥスとは同じ天使の家で育った幼馴染だった。
また、プリムラの母、アヤメとは血の繋がった兄妹である。
5年前の事件でアヤメに殺され、命を落とす。
元イマジン教団のメンバーと思われる。
10年前の教団掃討作戦で活躍できたのは、組織の情報を持ち出せたからという可能性が高い。
●アフラーショ・ルビーローズ
性別:女
身長:159cm
アリウムの母。
議員の娘ではあったが、操者適性があるわけでもなく、ごくごく普通の女性だった。
5年前の事件でアヤメに殺され、命を落とす。
●アトカー・ルビーローズ
性別:男
年齢:62歳
身長:177cm
アリウムの祖父。
5年前の事件後、アリウムの父代わりとなって、彼女を厳しく育ててきた。
コロニー議会の議員であり、非常に厳格な人物。
本来、60歳で安楽死しなければならないコロニーで今も生きていられるのは、有力議員だから。
プリムラを良く思っておらず、5年前、アリウムにプリムラを見捨てるよう指示したのは彼である。
●フィーシャ・ルビーローズ
性別:女
年齢:62歳
身長:153cm
アリウムの祖母。
アリウムの母代わりとして、優しく彼女を育ててきた。
基本的には亭主関白なアトカーに従うが、言う時は言う女性。
●フォルミィ・テナークス
性別:女
年齢:16歳
身長:161cm
アニマ:ヘルメス
二年生、クラスC序列8位。
茶色いくせっ毛とアホ毛、そして八重歯がチャームポイントな二年生。
5年前に自殺と見せかけて両親を殺されており、二人の弟を彼女一人で育ててきた。
気の抜けた性格とは裏腹に、実はかなりのしっかり者。
自分の両親を殺した教団を恨んでいる。
ラスファをライバル視すると同時に、友人と決めつけ、つきまとう。
両親の部下だったルプスのことを『ルプスおじさん』と呼んで慕っている。
●ラスファ・デルフィニア
性別:女
年齢:17歳
身長:158cm
アニマ:ディアナ
二年生、クラスC序列7位。
髪型は金髪ツインテール。
コロニー1の大企業、デルフィニア・インダストリーの社長令嬢で、次女。
姉はクラスS序列3位のフィエナ・デルフィニア。
絵に描いたようなお嬢様で、とにかく高飛車。
あらゆる人間に強くあたり、友達はほとんどいない。
だがフォルミィだけは例外で、付きまとわれるうちに、いつの間にか友人関係になってしまった。
●ルプス・アンセプス
性別:男
年齢:33歳
身長:181cm
コロニー軍警察捜査一課所属の巡査部長。
以前からプリムラの父であるラートゥスが怪しいと睨み、プリムラを付け回している。
ラートゥスだけでなく、彼は教団に関する情報を全て収集している。
5年前、教団を追っていた二人の先輩を自殺に見せかけ殺されたことが、彼の執着心の源泉となっている。
その先輩はフォルミィの両親で、その縁もあり、今も彼はフォルミィの面倒を見続けている。
●カズキ・オーガス
性別:男
年齢:18歳
身長:169cm
アニマ:ハデス
クラスB序列8位。
銀髪の、非常に顔つきが整った男性。
クラスSのガフェイラにそっくりな顔をしている。
天使の家出身のケミカルベイビー。
アヤメを操っていたのは彼。
同じ“呪われた子”であるにもかかわらず、普通に両親に育てられ、友達もいるプリムラを憎んでいる。
議員である男に、慰みものとするために引き取られた。
戸籍上は息子となっているが、両者に親子としての情は無い。
子供の頃から女装させられ犯された影響かどうかは不明だが、“他者に強制されない女性としての自分”が本性だと考えている。
一方で腐りきったこの世界に心底失望しており、自らの死に悲観的になることもなかった。
○アニマ・ハデス
銀髪長髪の、ダウナー系美少女。
“命”に関する研究を行っていた魔術師で、強引に蘇らせられた今の状態を、どこか冷めた目で見ている。
ヘスティアとは生前からの友人。
○ドール・ハデス
軽く蹴れば折れそうなほど細い体を持つ、機動性の高いドール。
機体色は黒。
・特殊能力
我が存在意義の証明
操る鎌に宿る能力。触れたものを全て“殺す”能力。弾丸を消したり、かすり傷を与えた相手の部位を使用不能にする。
また、“距離”を殺すことで転移を引き起こすこともできる。
醜悪なる本性
顔が開き、冥府の果実をびっしり引き詰めたような“中身”が現れる。
そこから発される魔力を浴びたものは、肉体・精神問わずに生じた“傷が腐る”。
・武装
アイドスキューネ
ハデスの頭部に装着された、“探知不能”の現実改変を引き起こす魔具。
姿も気配も音も、一切感じられなくなる。
鎌
鋭い切れ味を持つ鎌。
ただし、我が存在意義の証明が無ければ大した武装ではない。
●ガフェイラ・ジェイミィ
性別:男
年齢:35歳
身長:174cm
プロ操者、クラスS序列1位。
学園を飛び級して、若くして操者となったエリート中のエリート。
歴代最強の操者と呼ばれる。
年齢はそこそこ行っているが、未だ実力の衰えは見えてこない。
顔もかなりのイケメンで、男性、女性問わずに高い人気を誇る。
●セイカ・オースマントゥス
性別:女
年齢:17歳
身長:156cm
二年生、クラスC序列12位。
常にカメラを首からぶら下げている。
ただの好奇心でプリムラやカズキに近づき、教団についての謎を暴こうとしているちょっぴり危うい先輩。
●ビューティ・ヒメ
性別:男
年齢:不詳
身長:179cm
観光バー、キャッスルオブヒメの店主。
紫のアフロ、派手な化粧、スパンコールのドレスにと、とにかくインパクトの強い見た目。
ラートゥスやティプロゥ、ルドガーはかつてこの店の常連で、教団に関する会議を行っていた。
●ママード・シトーラシュ
性別:男
年齢:42歳
身長:185cm
ゲイバー、シトラスの店主。
長めの髪に顎髭、さらに鋭い目つきで見るものを威圧する。
年齢は三十代半ば。
ヒメと違い女装はしておらず、非常にイカつい見た目。
通称“ママ”と呼ばれている。
カズキを信用して偽名で雇っていたが、裏切られる。
その後、精神的ショックを受けて入院中らしい。
●ルドガー・オファーゴー
性別:男
年齢:48歳
身長:193cm
元Sクラス操者にして、現コロニー大統領。
非常に屈強な男性で、ラートゥスとティプロゥの師匠兼兄貴分だった。
彼も天使の家出身のケミカルベイビーである。




