よーし、今日は私が大好きな「黒くて棒状で、触ると硬くなって、もっと触ってると先端から白いねばねばしたものを出すもの」について語っちゃうぞー
今日は私が大好きな「ナマコ」についての話ですよ!
あ、やめて、石投げないで。
読:は?ちんこは?
私:何のことですか?キモーい。
読:こんなセクハラ紛いのどう見ても釣りなタイトルでそのままとは思ってねーよ。
私:うんうん、そうだね。でもこれがナマコのことだ!と気づいてからこのページ開いてくれた人がいたら友だちになりたい。ぜひ。
読:お前、この前カレー屋で七福神の話って言いながら、結局ちんこの話してたじゃねーか?
私:神道とかちんこも好きだけどナマコも好きだよ!
読:ナマコが好きとかあり得ない!
私:そ、そんなことないし!
TRPGのキャンペーンでナマコを使い魔にしたヒーラーとかずっと使って、まわりのプレイヤーから、「またこいつ自キャラを出落ちにしてる……」と思われてたし!
とりあえず海行ってナマコ見かけると持ち上げるし、この前厳島水族館行ったとき、小さな子どもたちが遊ぶ触れ合いコーナーに赤ナマコがいて、つい嬉しくなって持ち上げて「ふひひ」と笑ってたし!
……まわりのお母様方、キモかったらごめんなさい。
まあ、タイトル通りに話を進めていきましょうか。
日本で主に見かけるナマコは大体赤いか黒くて棒状。ちょうど食用のものが20cmくらいで、しかもいぼいぼしてる。ヤバい。
いぼの大きいバイカナマコとか「あー、スパイク付きコンドームってやつでしょ、見たことあるー」とか言いたくなる。ヤバい。
それを念頭に置いて世界最大のナマコの話をしましょう。
オオイカリナマコとかクレナイオオイカリナマコって奴ら。
直径5cmくらいで、長さが最大で4.5mとかあるんですってよ、奥様。
ひぎぃ!じゃすまないですよ。ヤバい。
ヤバいヤバいうるさいから止めなさい。あっ、はい。
沖縄行ったとき私も1.5m位のは見かけたことあります。
まあ、体の大半が海水なので、持ち上げるとめっちゃ萎むのが遺憾。
んで、この皮がいぼいぼしたりとげとげしてる生き物を集めたカテゴリーが棘皮動物門。そう、ナマコは軟体動物門じゃないんですよ。ナメクジやイカと友達ではない。
じゃあ棘皮動物門、ナマコ以外に何がいるでしょうか-?
ハリネズミ?
それは哺乳類だなあ。
栗?
植物じゃん!でも形は似てる。
そう、ウニね。ウニとナマコは仲間。
あと、ウミユリとヒトデが棘皮動物。
ヒトデはウニ食べるじゃん!
まあ同じカテゴリーだからと言って捕食しないとは言ってない。
生物学的に厳密にいうと、ヒトデはヒトデとクモヒトデとシャリンヒトデの三綱に別れるけど、それでも現存する種のなかで棘皮動物門はこの六綱しかない。
ヒトデは星形してるけど、その腕の部分が長いのがクモヒトデ。
オススメはテヅルモヅル。
ぜひ動画で検索を。
腕がどんどん分裂していて、どう見ても触手の塊。
ファンタジー世界に持ち込んだら絶対女魔術師に絡みついたり、女海賊とか捕食する仕事してくれる。
「テヅルモヅルと一緒に転生したら、こいつもチート貰ってて、俺は勇者なのにどうみても触手モンスターをテイムしてる件」とかいうタイトルの小説あったら、めっちゃ応援する。
何があるとテヅルモヅルと転生することがあるのか謎だが。
居眠り運転のタンカーに轢かれたのかな。
つぎー、触ると硬くなっちゃう件。
海からそこそこのサイズのナマコを持ち上げると体の大半が水分ですし、海水ごと食事をしているせいで、割と重みを感じます。サイズにもよりますが、500mlペットボトル飲料的な。
んで、手の中で「もったり」とか「でろーん」って擬音が似合う感じに無抵抗なんですが、こやつをやわやわと揉んでやります。
そーするとですねぇ。こやつめ硬くなるんですよ。うへへ。
まあ、ナマコにとっては外敵から攻撃されてると感じて硬くなってるので、可哀想ですが。
そして硬くなってからももみ続けてると……。
これはナマコの種類にもよるのですが、先端から白くてねばねばしたものを出します。
何かを想起させますが、それではありません。
キュビエ器官と言います。ナマコが外敵から逃れるための手段その2。
めっちゃねばねばする白い糸です。手につくと取れない。特に水中だと取れない。
魚とかに食われそうになったとき、魚に絡めると嫌がってナマコを食べるのを諦めます。
実はナマコはサポニンという化合物を持ってます。界面活性剤系の、ムクロジとかに含まれてて泡立つアレです。
人間が食用にするナマコはサポニンが少なめのものですね。食用でないナマコはサポニンがキツくて味がえぐかったりするらしいですよ。
んで、ナマコによってはキュビエ器官にサポニンを多く蓄えていたりします。
このサポニン、「毒:特効(魚類)」です。
だって水溶性で界面活性成分ですよ。エラに付着すると呼吸がヤバい。
これを利用して、ナマコを海中で揉み洗いして魚を弱らせて捕まえるという漁があるってさ。人間ヒドい。
ちなみに、さらにもみ続けると……?
柔らかくなって元気がなくなります。
やはり何かを彷彿とさせますね。
まあ、正確には溶けて動かなくなる。ですかね。体内の水分ほとんど放出して、皮だけの袋みたいになります。
手の中で突然溶け出すとかなりびっくりします。
さっきまで硬くて立派(主観的表現)だったものが、一瞬で打ち棄てられたビニール袋みたいになります。
皮も溶けてそこから内臓放出します。
魚が「わーい、内臓だーヽ(´ー`)ノ」とむしゃむしゃしてる間に、岩の隙間とかに逃げ込む感じです。
ナマコの内臓をコノワタといいますが、高級食材ですからね。塩辛で100g5000円くらい?そりゃ魚も満足ですよ。
溶けて大丈夫なのか!とか、そもそも内臓食われてるじゃん!とか思いますが、それでも再生しちゃうナマコは雑なつくりをしていて大好きですね。
ナマコの酢の物美味いしね!
ふう、満足した(ナマコ的賢者モード)。