表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/40

第29話:あきらめられない。

今回のお話にはグロテスクなシーンが沢山ありますので、グロイのは無理!という方は読まないでください。

もういやだ・・・・・・。

どうして俺は今、こんな状況になっている?

イライラしてはミヨナを都合よく犯す。

そんな日が続いている。

痲緒梨だって彼氏くらいできるだろう。

なのにどうして確認しに言ったんだろう。

確認なんかしに行かなければよかった。

じゅんたとかいった・・・・・・あいつの目、確かに俺を捕らえてやがった。

愛しいと思うものを全力で守ろうとする目。

俺も、あんな目をしていたことがあったんだろうか?

俺だって出来るなら痲緒梨を守ってやりたい。

そばにいたい。

笑わせてやりてぇよ。

けど・・・・・・記憶を失った痲緒梨にとって俺は他人同然で・・・・・・。

俺は痲緒梨みたいに考えることは出来ない。

記憶がなくても、また一からはじめればいいなんて思えない。

無理だ。

毎晩痲緒梨とであった駅の前に立つ。

痲緒梨の家の下まで行くこともある。

にぎやかにともっている光の下に、痲緒梨はいるんだろうか・・・・・・笑ってるんだろうか。

そればかり。

そしてまた習慣づいてしまったらしく、家の前に立っていた。

これじゃ痴漢だ。

くそ・・・・・・かえろう。

「・・・・・・悟夢・・・・・・?」

呼ばれて前を見ると、やせ細った痲緒梨の姿があった。

「どうしているの・・・・・・。」

小さくか細い声。

「おまえ、家に居るんじゃ・・・・・・。」

「どうしてあたしの前に現れるの!?」

痲緒梨はわっと泣き出した。

「彼氏がいるのに来て悪かったな・・・・・・。」

「おしえて・・・・・・教えてよ!どうやったら悟夢のこと忘れられるの?どうしたらいいの?どうして・・・・・・どうしてあたしはあなたをあきらめられないの!?」

はぁ?

「俺が聞きてぇよ。」

痲緒梨はぱっと顔を上げた。

「あたしじゃなくてミヨナを選んだくせにぃ〜!!」

「お前だって純太とかゆうやろうを選んだじゃねぇか!!」

「それは悟夢がいなくなった後だもん!それにいまはいないもん!!」

今はいないもんといいながら泣きじゃくる痲緒梨に戸惑いながら嬉しさを感じている自分がいる。

「ごめん・・・・・・俺、ちゃんと記憶戻ったから・・・・・・やり直そう?」

修復が出来るなら。

本当はそんなかっこ悪いことしたくない。

未練なんかありません。

みたいな顔して新しい女を作ってるほうがかっこいい。

普段の俺なら・・・・・・こいつに会う前の俺なら・・・・・・そうだったのに。

でも、こいつの場合は駄目だった。

何でこんなに惹かれるんだろう。

どうしてこうして俺たちは何度もめぐり合うんだろう。

「させない・・・・・・。」

上から声がして、え?といって顔を上げた。

そこには形相を変えたミヨナが立っていた。

包丁を振りかざして。

次の瞬間、痲緒梨の背中は刺された。

血が飛び散っている。

幸い傷は浅く澄んだのか、痲緒梨はうめき声をあげた。

また包丁を振りかざすので俺はあわててミヨナをつかんだ。

「やめろ!」

「こんなヤツ・・・・・・こんなヤツあたしの手を汚すまでもない虫けらだと思ってた!なのになんでまだこの期に及んでまだあたしに悟夢をくれないのよ!?」

そうわめきながら暴れている。

そして包丁の先が俺に向けられた。

こいつ・・・・・・目がおかしい。

あわてて離れる。

その目に一瞬哀れみに似た何かが通り過ぎて言った。

「お前・・・・・・薬やったな・・・・・・?」

しかも短期間にかなり大量にだ。

「悟夢も悟夢よ・・・・・・あたしがいるのにこいつを選ぶんだから・・・・・・こいつと悟夢のお墓は絶対一緒にしてあげないつもりだったけどこいつをかばうならいいわ・・・・・・悟夢を殺してあたしも死ぬ!!」

包丁をさっき振りかざしたからだろう・・・・・・ミヨナの手も同時に切れて、血を滴らせている。

「愛してる・・・・・・愛してるの・・・・・・なのにどうしてあなたは・・・・・・あたしを見てくれないの?あなたはあたしのものでしょう?」

駄目こいつ・・・・・・もう完璧に目が逝っている。

きっともう何言っても通じない。

俺の声は届かない。

「誰かあ!!」

力の限り叫ぶ。

「助けてくれ!!」

すると、ミヨナは俺に飛び掛ってきた。

俺の体に包丁が入ってくる激痛を感じて倒れこんだ。

「あ〜ぁ・・・・・・アイツがそういう風に命乞いをしておびえる姿が見えなかったのは残念・・・・・・ねぇ悟夢愛してるわだから最後に愛してるといって・・・・・・うれしい・・・・・・。」

何も言っていない。

でも、それが聞こえたミヨナの最後の声だった。

その後、ミヨナがどうなったのか知らない。

俺はとりあえず、生きているらしい。

「しっかりしろ!」

「今助けが来る!」

そんな声が気こえる。

「痲・・・・・・緒・・・・・・梨・・・・・・は・・・・・・?」

「痲緒梨?痲緒梨か?痲緒梨は無事だ!なんとか生きている!だが・・・・・・もう一人の女の子は分からない。」

もう一人といわれて俺は誰だか思いつかなかった。

頭が回らなかった。

ただ、痲緒梨が無事だといわれて俺はそのまま意識がなくなった。

今回しょうせつの中で薬使用が出てきましたが、中でも“短期間で”“大量に”というのはもっとも危険です。

(大麻などの)薬は法律上、所持、使用は日本では認められていません。

この小説は100%フィクションですが、ミヨナのようなまねは絶対しないでください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ