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第33話:もう一度。

あたしが入院してから何日かが経った後、一度も顔を出さなかったミヨナがひょっこり顔を出した。

それも、勝ち誇った顔をして―――・・・・・。


「ミヨナ!!ごめんね!携帯壊れて連絡取れなくて・・・・・・。」

「その(ツラ)見てるだけで反吐が出るわ。」

ミヨナがはき捨てた言葉に一瞬耳を疑った。

まさか・・・・・・。

そんな・・・・・・馬鹿な。

「え?・・・・・・と、ところでどうしてここにいることが分かったの?」

私は必死に話を変えた。

「悟夢に聞いたからよ。」

「え・・・・・・知り合いだったの!?あ、そっか、そう言ってたもんね。」

「知り合いじゃないわよ。あたしの彼氏なんだから。」

「え・・・・・・?でも、彼は私の彼氏だって言ってたよ?」

「何言ってるの?あたしのほうを選んだのよ。あたしのほうがあんたよりずっと好きだったんだからね!!」

何?

なんで・・・・・・どうしてミヨナはこんなにつめたいの?

あたしに突っかかってくるの?

「あたしたち・・・・・・友達だった・・・・・・よね?」

ミヨナはにこりと笑った。

あたしはその向けられた笑顔に少し安心した。

でも急変。

「あんたと友達?やめてよ冗談じゃない。あんたがもてるって調子乗ってるから友達いなさそうだなぁって哀れんであたしのそばにおいておいただけ。」

顔と毒々しい言葉があまりに違いすぎて、何が起こってるのかわからない。

「親友って・・・・・・言ってたよね・・・・・・?」

「は?キャハハハ!!ちょっとやめてよ。あんたと親友なんて一度も思ったことないんですけど。それにあんたと一緒にいたらヤリマン女として同類にされちゃうじゃない。ホント・・・・・・へどが出ちゃう!」

狂ったように笑い出し、息が乱れているミヨナ。

嘘でしょ・・・・・・?

「そういうわけで・・・・・・じゃ・・・・・・あたしたちの邪魔、今後一切しないでよね!」

バァン!!

という音が響いて病室を移されていたあたしとそのまわりの人々はその音に体をこわばらせた。

ミヨナが勢いよく扉を閉めたのだ。

周りにはカーテンで仕切られただけの部屋と人が最低でもあたし含め四人はいる。

「何があったの・・・・・・?」

そんな声がカーテンを通して聞こえてくる。

あたしはよたよたと外に出ると、カーテンから顔を出していた人たちが一斉にあたしのほうを向いた。

この部屋には、四人以上の人がすでにいた・・・・・・。

「ちょっと君、今みたいなのは困るんだよね。」

「・・・・・・すみません。」

「喧嘩してたみたいだったけど・・・・・・大丈夫・・・・・・?」

「・・・・・・すみません・・・・・・。」

「誤らなくてもいいのよ、ただ、以後少し気をつけてね。ココの人ね・・・・・・少し心臓が悪いのよ。」

「本当に・・・・・・すみませんでした・・・・・・以後・・・・・・気をつけますので・・・・・・。」

心配する人、怒る人、驚いたまんまの人、興味ありげにあたしを見上げる子供。

今顔を出している人でも5人いる。

足して9だ。

もういやだ。

信じてたのに。

親友だと思ってたのに。

嫌われた。

いや、もともと好きじゃないといわれた。

もともと嫌いだったと・・・・・・。

悟夢君の話は本当のことだった。

でもなんで?

なんで実話を知ってる張本人がミヨナのところへいったの?

あなたもあたしを裏切ったの?

それとも・・・・・・もともとあたしなんてどうでも良かったの?

ミヨナが最初っからよかったの?

じゃぁどうしてあたしが目覚めたとき、一番初めがあなただったの?

やっぱりあたし・・・・・・目覚めなければ良かった。

お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん。

・・・・・・みんなどうしてあたしだけを残していくの?

どうしてあたしの体はちゃくちゃくと直っていくのに記憶は戻らないの?

どうしてあたしを連れて行ってくれなかったの?

あたしにチャンスはくれないの?

もう一度ちゃんとそっちに行きたい。

行きたいよ・・・・・・。

みんな―――・・・・・。

ミヨナが・・・・・・残酷すぎます・・・・・・。

感情が激しいキャラはかいてて楽しいですが・・・・・・ミヨナは逆に痛々しいです。

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