第12話:記憶喪失
二人がむすばれたことにまだ信じられないという時期はあっというまに過ぎて。
ミヨナとのギクシャクも減ってきたころ。
俺はある日、デートの約束を痲緒莉と約束をしていた。
それは思った以上に楽しくて、時間を忘れて二人で騒いでいた。
そんなときだった。
「あ、もうこんな遅い時間。もうかえろっか。」
そういって俺から離れていく痲緒莉の後ろから車がきていることが分かった。
「おーい。後ろ車きてるからな。気をつけないと引かれるぞ。」
「あ、ホントだ。」
そういってよけようとしたとたん、
「わっ!」
そういって痲緒莉はよろけて道路に座り込んだ。
「あ・・・・・・ヒールが折れちゃ・・・・・・。」
もう車は痲緒莉の数センチ前にきていて、俺は何をしたのかその後覚えていない。
ただ、ものすごい痛みと音がして。
何もかもが吹っ飛んだ気がした。
うるさい騒音と、白やしみ、クリーム色で出来た世界。
気づけばそんな場所に俺は横たわっていた。
「悟夢!!」
俺の手を握りながら目の下に隈をつくって涙を流してる女。
え?
誰?
マ ジ で あ ん た 誰 だ よ ?
「誰・・・・・・?」
「え・・・・・・?」
一瞬困惑してすぐ悲しそうな顔に戻った。
「あたしのこと、わからない?」
「・・・・・・ごめん。」
「あなたは誰ですか?」
「・・・・・・誰?俺?分からない。」
そういえば俺、何?
「名前は分かる?」
「・・・・・・分からない。」
分かるのは小さい頃に最低な過去を送っていたこと。
そして、ココ最近楽しかったという感覚。
「あなたの名前はね・・・・・・悟夢っていうんだよ。上の名前はよく分かってないんだけど。」
「サトム・・・・・・?」
「そう、悟るに夢って書いて悟夢。」
「・・・・・・ごめん、何もわかんねぇや。」
「そっか。じゃぁまたね。また遊びに来るから。あたしは痲緒莉、次までには覚えておいてね。」
「・・・・・・あ。あぁ・・・・・・。」
俺は、彼女に悲しい思いをさせたのだろうか・・・・・・。
これからもミヨナは登場しますので、ミヨナにご注目☆
もしかしたら一番皆さん嫌う役かもしれないんですけど・・・・・・作者的には感情を素直にだせる子ってことで結構好きだったりします。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。




