Act.1
初めての小説なので至らぬ点は多数あるかと思いますがよろしくお願いします。
一話5000文字位で更新するつもりですが、まだこの話しか出来ていません!二話以降は超不定期、下手したら1ヶ月以上の空きが出る可能性がありますのでご了承ください。
現在大幅な修正中。 途中がスゴいちぐはぐなので、みないでブックマークすることをオススメしますw 主人公のキャラとか書き方とか話の大筋とかみんな変わりますよ。では、どうぞ。(ブクマをチラッチラッ)
頬を撫でる風、踏みしめる土、何処からともなく聞こえてくる聞き覚えのない動物の声。
この胸がこんなにも高鳴ったことがあっただろうか?
いや、ない。そう断言できる程の己の鼓動が耳朶をうつ。
アクリスの街
そこは次世代VRMMORPG『Dimension Traveler』その初期スポーンだった。
その街に程近い小高い丘の上で、そこを眺める一人の者がいた。
黒く、古めかしいフードを被っているため顔を伺い知ることは出来ないが、比較的小さめの身長と細身の身体からは、性別が女性であると推測できる。が、実際は健全な男性である。
彼の名は玄鳥。新しく『Dimension Traveler』—————一般には『DT』と略されている。伊〇院さんは関係ない—————を始めたプレイヤーであった。
玄鳥がこのゲームを始めるにあたり、彼には少々特殊な理由があった。
かくして、そのゲームを手に入れ1ヶ月後、正式サービスが始まり、今に至る。
この地に降り立った時は感動しか感じなかった。その後やって来る運営への感謝、そして・・・高揚感。今からこの世界を生きる、歩む、冒険する。そう考えるだけで今にも倒れてしまいそうだ。
そして足を広げ、両手を一杯に振り上げ···叫ぶ。
『ありがとぉぉおぉおおおぉおおぉおおおおお!!!』
これから始まるであろう自分の物語の最初の一ページを創るために。
ふぅ。と、息を吐き、今一度辺りを見回そうと後ろを振り向く。と、
「ひぃっ!」
そこにあったのは、広大な平原を埋め尽くさんばかりに広がる、浅黒く何処か古めかしいフードを被った何かだった。
いや、あれは客観的に見てフードを被ったただ人間なのだが、その量と、高揚していた気分と、彼の人一倍気弱な性格とが相まって、人為らざる何からナニかに見えてしまっているのだ。
しかし、こちとらVRMMOをやるのは初めてなので色々なところに目がいってしまう。
そのままずっとキョロキョロしながら歩いていると
「いてっ」
人にぶつかつてしまった。前方不注意、気を付けなければ···
「ははは 大丈夫かい?その姿は···旅人さんかな?前には気を付けてね」
改めてぶつかってしまった人を見ると、大きい。身長200はありそうだ。それに鎧。いかにも鎧!といった物を身に付けている。そして腰には剣、こちらもスタンダードな物で無駄な装飾などはいっさいついていない。と、そこまで観察したところで漸く彼を待たせていることに気付く。
「ああ スミマセン。まだ此処に来て間もないもので···」
すぐさま頭を下げる。良い人でよかった。
「いや、構わないよ。それより、此処が何処だか分かっているかい?」
此処が何処だか?言われて見れば、と視線を上げると···
「門?」
「そう。此処はアクリスの街、その正門だよ。ところで、正門ですることは分かっているよね?」
ふふふ。そんなこと、この1ヶ月サイトや説明書を読みまくってありとあらゆる情報を集めた俺に分からないことは···少ししかない!
「検問、ですよね。まず此処で基本的設定をして、そのステータスの開示をする。」
「正解だ。ではそこの検問室に入って設定をしてもらう。」
いいNPCだ。とずっと思っていたがここまでの会話が出来るのならもしかしなくても運営さんが中に入って居るのだろう。
いい運営さんだ。
そして、検問室の中。驚くほど殺風景で、 え?独房? といった雰囲気だった。そこに入っていき、ただひとつのインテリアである椅子に座る。と、質問が始まる。
「名前は?」
「玄鳥です。」
命名理由本名。以上。
背格好も顔も名前まで同じでは不味くないか?と思うかも知れないが、俺は冬休みの間一度も家から出なかった。これで察してくれ。
「種族は?」
来た!これが、俺が1ヶ月間情報を集めても全くといっていいほど情報が出てこなかったものだ。と、いきなり目の前にUIが開かれた。ここに情報が記載されているらしい。そこには···
種族 ※ここで決めたものは暫く変えることができません
·人間 ·獣人 ·エルフ ·ドワーフ ·悪魔 ·天使 ·精霊 ·ゴースト ·英雄
おお! 種族はこの···81種類から選べばいいのか。え、いいよね、合ってるよね?さて、この欄を見た時点、というかこのゲームを始める前からどういうスタイルでやっていくか、が確定した。そしてそれに適した種族の組み合わせも決まった!
「はい!私は···エルフとゴーストのハーフです!」
エルフとゴーストのハーフとかそれなんてエげふんげふん
この中で俺のしたいことが出来る最適の組み合わせはこれだ。どう使っていくのかは追々分かるとして···
「エルフとゴーストねぇ、分かった。それでは玄鳥君、これからの生活を大いに楽しんでくれ!」
「有り難うございますっ!」
と、ここでまたもやUIが開く。おお、今決まったステータスについて書かれているみたいだ!えーと···
名前:玄鳥
種族:エルフ・ゴースト
職業:旅人
残金:1000
アクティブスキル:·透過 ·霊術 ·無魔法
パッシブスキル:·幽霊 ·森妖精
ステータス:HP 250
SP 150
ATK 30
DEF 40
SPD 80
HIT 70
ASP 65
MAT 60
MDE 60
LUK 90
随分とスキルが多い気がする。その代わりにステータスが低いとかな?現在では分かりかねる。
よし、これで準備は整った。それでこれからどうするかだけど···
「確認出来たかな?出来たならここでする事はお仕舞いだ。自分のしたい事をするといい。」
「はい。それでは、また。」
やっぱいい人(運営)だったなぁ。
うし。で、最初の目的は、 ジョブチェンジ! で。
俺の職業である『旅人』はプレイヤーの初期職業で、Lv1でも変えれるらしい。
そんでもって、このゲームではLvだけでなく、自分の行動によっても職業が解放される。という情報をゲットしている。
ので、今俺は、
「待ちやがれクソが!!」
「待てって言われて待つ馬鹿がいるかバーカ!!」
···失礼。
ゴホン。えーと、ので、今俺は···
『泥棒』をしている。
理由は簡単、悪落ちしたいのだ。
皆はRPGをやった事があるだろうか?RPGには、必ず『悪役』がいる。主人公はそれを倒すのだが、俺は、
「悪には悪なりの理由があってやっているのではないか?」
とエンドロールを見ながら毎回思ってしまう。完全に悪の相手もいることにはいるが根は良い奴のほうが多いのではないだろうか?とも。
まあ色々言ってきたが、要約してしまうと俺は、
『作者も考えていないようなキャラクターの過去とかを勝手に想像して涙ぐんだりとかしてる変質者。もとい厨二病患者です本当にありがとうございました。』
である。
自分で言って悲しくなってきた。
本当の事を言うと悪?なにそれカッケーってなかんじだ。
っと。撒いたみたいだ。
で今は取り敢えず大通りでリア充のNPCが居たので男のほうが持ってた女物のバックを掻っ払った。ここで不思議な事が。このペア、俺がバックを盗ったことに一瞬気付かなかったのだ。
咄嗟の事だったからかもしれないが、俺が盗ってから盗られた事にはすぐに気がついたが、その後、その場で2~3回グルグル回ってから俺の存在に気付き、追いかけてきた。
俺はスリ(強盗?)をされた経験が無いので分からないけど誰が盗ってったのか、とかってすぐに分かるもんじゃないの?と逃げながら考えて居たら、思いついた。
俺のスキルのせいじゃね!?
と。
『俺のスキル』と言うのは、パッシブスキルの『幽霊』のことである。
幽霊と言うほどだから透けるが何かしているのではないか?
泥棒稼業が捗りそうだ。
しかし、考え過ぎの可能性もある。なので···
「誰か~!!泥棒です!!捕まえて下さい!!」
「ちっ!」
人を呼んだか、めんどくさい。
そう思いながらも全力疾走。グネグネ曲がってれば撒けるはず。
ものを盗る時、案の定相手はこっちに一瞬気付かなかった。しかもこれで五回目だ。これは偶然ではない。スキルの能力とか考えてもいいだろう。
それにしても、この種族泥棒にはうってつけだな。熟この種族にして良かったと思っている。
おっと。やっと撒いたみた
[職業が <無法者> になりました]
ん?無法者?なんだこれ?
今職業って見えた気が···
はい、UI開いてみました。職業欄が<無法者>になってます。はい。
これで、当初の目標 ジョブチェンジ! 達成だ。
それにしても、無法者か···。
いいねぇいいねぇ好きだよコレ!こっからドンドンのし上がるんだろ!?
はぁはぁ、ふぅ落ち着いた。
それで、無法者はNPC又はプレイヤーから五回何かを盗むと取得出来るのかな?多分そうだろう。
他に何か情報は無いかとUIをじっくり見ていたらいきなり他のUIが開いた。何々?
種族 ·エルフ·ゴースト
森妖精 ·敵対NPCのヘイト値中上昇 ·消費MP1/5(五分の一)カット
幽霊 ·認識阻害 (中) ·MP回復量中上昇
これは、種族の情報?
このUIは、じっくり見る···注視するとその中の情報を見ることが出来るようだ。
んじゃあ取り敢えず、今見れる所を洗いざらい探すとするか!
終わった。まだ最初のほうだから見れる情報は少ないらしい。
けど、今の俺にとっては最高の情報を得ることが出来た。
早速試してみようと思うのだが、そろそろログアウトしないと妹に殺されてしまうからな。時計を見るとギリギリだ。仕方がない、ここは一度ログアウトするか。
ログイン。妹は出掛けてたZE★カップラだけ食いました。
さて、俺が見た最高の情報と言うのは、
『職業ごとに敵を倒すこと以外で経験値を得れる行動が設定してある。』
ということだ。
そして、<無法者>のその行動は、
犯罪を犯す
ということだった。
無法者らしいと言えば無法者らしい。アクヤクカッケーな俺には得しかない。
それに『犯罪』と言うのは、人殺しとか盗みとかどれでもいいらしい。
流石にPKはまだ早い気がするのでNPCからてきとうに何かパクりますかな!?
そう思いながら、逃げ込んでいた裏路地から抜け出す。
そして、相変わらず手が込んでいる大通りに向け足を進める。
それでてきとうに決めたNPCのバッグを狙っていく。
今回は人通りが多く、ものを盗る環境に適していない。が、なぜこの相手を選んだかというと、今持っているスキルの解析をする為である。
今俺は、「透過」「霊術」「無魔法」というアクティブスキルを持っている。多分「透過」と「霊術」が、種族・ゴーストの固有スキルで「無魔法」が、種族・エルフの固有スキルだろう。
取り敢えず今は、ゴーストのスキルの「透過」を使おうと思う。
名前からして、体が透けたりするのかも知れない。しかし問題はその状態で物に触れることが出来るのかどうかだ。
本当なら実験を繰り返して検証するのだろうが、妹のせいで楽しみを引き伸ばされた俺に止まる理由は見当たらない。
しかし、スキルってのはどうやって発動するのだろうか。
取り敢えず喋ってみるか。えーと···
「スキル『透過』発動!」
おお!噛まずに言えた!
···言えたのはいいがこれで本当にすけているのか?
はい。透けていました。手を見ると完全に向こう側が透けて見えます。これなら、さっきのようにすぐバレることもなく、歩いてでも物を盗ることが···できたらいいな。
いや、いくら透けていても俺の技量が無かったらバレてしまうだろう。
十分に気を付けたいと思う。
とは言いつつも、特に技なんてない俺は、うろ覚えの抜き足差し足で近付いていく。
はたから見えてたら完全に不審者だよな。
しかし今の俺は透明になっている···はずだ。
目標近いです。距離10···5···0!
「とうっ!」
「うわぁ!?」
倒れる様に相手に近づき己の持てる力の全てをもってバッグを奪い取る。
相手には突風が吹き抜けた様にしか見えなかっただろう。
なんだかかっこよく言っているが、やっていることは完全なる犯罪である。
ここで新発見。
俺の持っているバッグが透けているのだ。
スキル「透過」は持っている物にまで影響する。と言うことか。
お?ふはははは。後ろの方で奴が右往左往してるぞ。このスキル効力抜群だな。
これだったら楽々レベラゲが出来る。
よっし撒けた。最高記録だな。
[職業レベルが上がりました]
レベルアップ?早すぎないか?最初だからこんなものなのかもしれないな。
ステータスを見ると、新たに職業の横にレベルが追加され、ステータスの一番下にBPというのが追加された。
新しいことが起こるたびにやれることが増えていく仕組みらしい。この調子で頑張っていこう。
さて、では今まで放置していた六つのバッグの中身でも確認してみますか。第一の街のNPCが持っていたやつだからろくなものが入っていないだろうが念のためだ。
しかしこんな大通りの真ん中でバッグの中身を物色するわけにもいかないので、どこかそこら辺の宿かなんかでも借りるかな。
今ふと思ったんだが、俺ってゲーム始まってからろくなことしてないよな。
でも仕方がない俺は俺だ。人には人の楽しみ方が在るってもんだろう。
んー、あ!あの宿っぽい所でいいや、小綺麗だし。
「すみませーん」
名前:玄鳥
種族:ゴースト・エルフ
職業:無法者Lv.1 NEW
残金:1000
アクティブスキル:·透過 ·霊術 ·無魔法
パッシブスキル:·幽霊 ·森妖精
ステータス:HP 250
SP 150
ATK 30
DEF 40
SPD 80
HIT 70
ASP 65
MAT 60
MDE 60
LUK 90
BP 10
昔からこう言う小説が好きでよく読んでいたのでぽんぽん内容が出てくるかと思いましたが、やはり甘かった用です。なるべく早く更新出来るよう、頑張りたいと思います。 見ないほうがいいって···言ったのに···。




