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ウサ耳の精霊王女は黒の竜王に溺愛される  作者: 櫻井金貨
第2章 アルワーン王国編

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第25話 オークランドへの報告

『赤い瞳の奴隷娘が黄金宮殿に到着』。


 アルワーン潜入の間者からの一報がオークランドに届く。

 それは、宮殿に潜入中の間者から、市中に紛れている間者に届き、そこから旅芸人の一座を介して届けられたものだ。


 たった1文の情報だったが、ドレイクを激怒させるには十分な内容だった。

 ユリウスはドレイクの様子を見て、すぐさま人払いをする。


 定期報告を上げていた大臣達は直ちに退出し、ユリウスは執務室の扉を固く閉め切る。


「では、やはりアルワーンがフィオナ様をさらっていたと?」


 ドレイクは無言で答えない。

 険しい顔で、窓の外を見つめているばかりだ。


「赤い瞳、つまりピンク色の瞳を持つ人間は、フィオナ以外、俺は知らない。滅多にいないだろう」


 ドレイクが唸った。


「アルワーンでは奴隷は合法だ。奴隷にされてしまえば、後宮を持つ国王に勝手に献上されたとしても、文句は言えない。奴隷娘であるとされたなら、アルファイドはフィオナを所有することができる」


「何者かが、フィオナ様を陛下の大切な人間であると知り、奪い取ったと?」


「フィオナの正体を知る者は誰もいない。おそらくは、黒竜は知っているのだと思う。だが、黒竜はフィオナについて何も話さない。アルファイドはただ、俺を陥れるためだけにフィオナが何者かは関係なく、彼女を手に入れるように指示したのだろう」


 ドレイクの黒い瞳には、何も映っていない。

 時折、揺らぐ瞳が、まるで炎の残像のように見える。


 ユリウスの目には、ドレイクはとても平静に見えた。


「竜舎に行ってくる。後は頼む。アルファイドについて調べておいてくれ。オークランドに来た経緯に裏はないか、アルワーン帰国後の経緯は特に詳しく調べろ。何か見落としていたことがあるような気がする」


 ドレイクは椅子の背にかけていたマントを掴んだ。

 机に立てかけてあった、大剣を肩に掛ける。


「もちろん、どんな理由があっても関係ない。遺恨は断つ。誰であっても」



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