表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブン殴れ!! おじさん白魔道士  作者: 自堕落なヤモリ
チュートリアル 前編
3/29

第2話 取扱い説明書

 

「これより座学を始めます」


 検査員と入れ替わり、新たな人物、男性が口を開く。講師、まさに初期説明であろう。


 ・小鬼『ゴブリン』


 人類の天敵である。


 個体としては弱者である為、群れをなす。また、群れを率いる存在『リーダー』がいる。『リーダー』は率いる群れの数により強くなる。


 小鬼にはネームがつく。兵士・戦士・騎士・闘士・将軍・王とランクがある。人間の討伐数でランクも上がる。


 ゴブリンは夜間に行動する。パターン化された動きでテリトリーを拡張させる。


 ゴブリンの角の有無が生死の証明。ゴブリンの角は、魂が魔力を固定し肉体を実体化させる為の媒介である。その為、ゴブリンが絶命、魂を失えば肉体を維持できなくなり、魔力の根源である角しか残らない。


 ・職業『ジョブ』


 ゴブリンを倒す為の力。戦う為には無力である召喚人の為、容易に与えられる力。


 ・戦士


 前衛、接近戦のプロフェッショナル。剣・槍・盾が装備できる。鎧や兜で身を固めれば、ゴブリンごときの攻撃など通用しない。1対1なら勝利も確実だ。


 覚えられるスキルも多い。スキルを駆使すればゴブリンを圧倒できるのは間違いない。


 1対1では強いが、多数との戦いには不利だ。コチラもパーティーを組み、集団戦に挑もう。


 ・斥候


 戦士から派生した職業。隠密・索敵行動に長ける。前情報を有利に活用できる。マヌケなゴブリンの裏をかければ、無傷で圧勝だ。


 特殊なスキルが多いが、使いきればいくらでもゴブリンに不意討ちできる。


 武具が軽装になる。速さが売りの斥候、装備は軽量の物が良い。真正面でやり合うには不利だ。仲間と協力しよう。


 ・黒魔道士


 後方からの遠距離攻撃のエキスパート。攻撃魔法で全体攻撃、集団戦闘の切り札。


 スキルを習得すれば、誰でも魔法を使える。困難な修行もない。


 近接戦闘が苦手。魔法を唱える為には魔法の杖が必要。物理攻撃に使うには脆弱だ。魔力を集中させる職業なので、過多な金属製装備は魔法を妨害する。戦士や斥候に頼ろう。


 ・白魔道士


 回復魔法の専門家。長期戦・集団戦・乱戦ではダメージ必至。そんな時に回復魔法があれば、いつでも安心、安定して戦える。


 黒魔道士と同じく、スキルの習得も容易だ。


 女神の奇跡による魔法の為、殺傷行為は癒しに反する。要するに刃物類の装備で魔法が使えなくなる。黒魔道士と同じく過多な金属製装備も魔法を阻害する。しかし、棒や棍は装備できるので、自衛は完璧だ。仲間を回復しながら戦える連戦連勝の永久機関だ。


 ・ギルド


 召喚人を管理する組織。ゴブリンの角を買い取ってくれる。角のランクによっては高値もつく。装備や生活費に回せる。


「ざっと簡単な説明だが、これは基礎知識だ」


 滞りなく語り尽くした講師は、そうまとめた。基礎知識。ショウトは知っている。なんの違和感もない。改めて受け入れる。


「今日より7日間、君達50名には訓練をおこなって貰う。と、言っても6日目はゴブリンとの実戦、7日目は予備日だ。実質5日間しかない。これより各職業に入門し、励んでくれ。職業・装備を整える為、各自に10万cを授ける。上手く使いたまえ」


 c『カット』


 コレも知っている。この王国の通貨の総称だ。


 *ショウト

  体力 5

  魔力 3

  スキル 0

 ーーーーーーー

 *《体術・総》

 ーーーーーーー

 *召喚人の服

 ーーーーーーー

 *100,000c


 ステータスにcが追加される。数字の移動にも疑問はない。ナゼか常識として処理されていく。未経験なのに知っている。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ