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早朝の月  作者: 野松彦秋
第2章 友との交流
16/18

焼きたてのパンと淹れたてのコーヒー

電動アシストの自転車の価格の高さになかなか購入の決断ができない。

高い価格の車種、安い車種、中くらいの車種、消費税を入れると、

中くらいの車種でも15万円を超える。

何年も使用する前提で考えると、少し高くても、良いモノを選ぶ

方が良いのだが、良い自転車で、盗まれたらどうしようという恐れも

あり、躊躇してしまった。

購入する日は、晴れの日が良いなと自分に言い訳し、自転車屋周り

初日は撤退を選択した。…高い。


今日は月曜日である。

日曜日から、天候は回復して、桜の花も徐々に咲き始めている。

今週末には満開になりそうだ。但し、水曜日から土曜日にかけて

雨が続く為、桜には受難が続きそうである。

日も長くなり、5:30にゴミを出した時には既に太陽が昇っており、

顔に当たる風もほのかに暖かい…。

気が付けば3月の後半、いよいよ春本番が到来するそんな気配を

感じさせる朝だ。

朝食が準備されている事に気づき、何時もの様に上機嫌で席に座る

自称腕の短い私の母が、私のパンに付けるバターの量にクレームを

入れ、朝食はスタートした。

バターの量に関わらず、焼きたてのパンと淹れたてのコーヒーは

何時にもなく美味しく感じられ大変満足した、正に朝の贅沢である!。


今日は、車免許の住所変更と携帯電話の乗り換え、仕事が始まっていないので

のんびりした雰囲気の生活にはなっているが、4月から始まる新生活の準備を

淡々と行わなければいけない。気持ちは、ペナント前、キャンプ前に

身体をトレーニングする野球選手になった気持ちになっている。


最近、大学時代をよく思い出す、いや大学時代ではなく大山の事を。

華が咲き始め、さあこれからといういう時に不運にも病にかかり命を

落とした友は、今の私をどう見ているだろうか?

娘と別れる事を強制(選択?)され、45歳で転職する私を見たら

彼は失望するだろうか、それとも同情するだろうか?

気が付くとそんな事を考えている。


そんな事を考えていたら、数日後今度は大山が私の枕元(夢の中)に

遊びに来てしまったのである。










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