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夜明けに希望が降る時に  作者: 名ばかりの部長
第1章 戦いの夜明け
9/10

思わざる初陣

「全戦闘員は直ちに地上に昇り、防衛体制を築いてください。繰り返します。」

けたたましいサイレントともに戦闘員が装備の確認を始めた。

「ここに来ていきなり戦闘かよ」

驚きの反面興奮もあった。自分の力がどれほどなのか気になっていたところだ。

「それでは涼太さん行きましょう」

「おう!」

地上に出ると対空砲がいくつも配置されていた。

「俺はどこに行けばいいんだ?」

「そうですねぇ、初陣ですしトーチカから見学でもしといてください」

「いや、俺にも戦わせろよ」

「そんなライフルで倒せる敵はここにいませんよ」

「せめて何かさせてくれよ」

「だったら弾薬の補給でも手伝ってください」

「ちっ」

正直ガッカリしたもっと敵を倒し勝利に貢献できるのだと思っていた。

その時、対空砲の激発音が戦場に鳴り響いた。

空を見ると、戦闘機が数機こちらに向かって急降下してきた。

雨のように弾丸が降り注ぐ。

トーチカに隠れていなければ俺はすぐ死んでいだろう。

ここにきて戦争というものを完全に舐めきっていたことを俺は悟った。

恐怖で立ち尽くすことしか出来なかった。

「聞こえてますか!おい!涼太さん!」

コンパスの声で我に返った。

「早く弾薬の補給を!基地の東側の対空砲が弾薬不足です」

「分かった行こう」

「最後に言っておきます無茶は絶対しないでください」

「ありがとう」

そして、弾薬庫に向けて塹壕を駆け抜けた。

息が切れて、疲労がさらに溜まっていく。

「この下か」

地下に向かう階段が現れた。

その時対空砲の弾幕を抜け、今この瞬間、爆弾を落とそうとしている戦闘機を発見した。

一人のの戦闘員が切羽詰まったように叫んでいた。

「敵爆撃機が来るぞー!」

混乱の中、俺は

「こんなところで死んでたまるかよ!」

持っていたライフル銃を構え、投下された爆弾に向けて引き金を引いた。

放たれた弾丸は爆弾の装甲を貫通し、上空で大爆発を起こした。

俺はその爆風で吹き飛ばされた。

「意識が朦朧としていく...」


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