あの星へⅡ
テスト勉強の合間に書きました。
目が覚めると、まだ宇宙を飛んでいた。
周りには無数の星がいくつも漂っている。
天体観測の趣味を持つ俺にとっては最高の眺めだった。
「涼太、起きたか」
「うん、そういえばまだ着かないのか?なんだっけ?スター?」
「スターインだ。あと少し待ってくれ。」
「了解」
沈黙の時間が続いて、しばらくするとSKが尋ねてきた。
「涼太はなんで俺について来たんだ?」
「それはもちろんスターへの復讐だ。」
ここでSKに俺の家族事情を説明した。
「俺は昔、本当の親からDVをうけていたんだ。そんな時救ってくれたのが隣に住んでいた今の親だった人だ...」
母さんはどんなときも俺を支えてくれた。
父さんは僕に星のうつくしさを教えてくれた。
あの時、僕が天体観測に誘っていれば…
話しているうちに家族を失った悲しみスターへの復讐心が腸から煮えたぎってくる。
SKは何も言わずただ頷くだけ。
「ごめん、熱くなりすぎた。」
「いーや、いいんだ、その怒り忘れるなよ!」
「うん」
今更だが、強い覚悟ができた。
どころで、スターインとはどんな場所なのだろうか。
酸素ってあるのかな?
SKに尋ねてみた。
「スターインはお前みたいなスターに大切なものや、星から命からがら逃れたやつが集まってる基地みたいなもんだ。」
俺の他にもスターの被害にあったやつがいるのか。
SKによると、スターに復讐するために集まってできた組織、スター撲滅連合があるそうだ。
SKはその組織で第1師団の団長らしい。
「確かにすごいつよかったもんなぁ」
そんなことを考えていると、
「着いたぞーこの星がスターインだ。」
俺は唾を飲み込んだ。