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辛い現実
スターに見つからないように身を忍ばせて歩いた。
街に出ると僕は現実を目の当たりにした。
もう自分が知る街ではなかった。
スマホの情報では分からなかった現状も判明してきた。
瓦礫の山と化した風景、死体に群がる虫、漂う腐敗臭
「出来れば全員を埋葬してあげたい」
そう思った。
死んだ人の冥福を祈りながら僕たちは進んだ。
突然SKに服を勢いよく引っ張られた。
「気をつけろ!奴らだ」
SKが指さした方を見ると、スターがガスを集めていた。
「船の燃料にするんだろ」
「くそっ、なんで僕たちが」
「絶対俺が奴らを全滅させてやる。」
SKも僕もら多分すごい形相だった。
スターの隙を見て進んだ。
そして僕の家に着いた。
覚悟はしていた。それでもやっぱり絶望した。
泣き叫びたい気持ちでいっぱいだったがスターが来るから出来なかった。
家族の埋葬を終わらせ僕はSKに言った。
「SK、俺にお前の強さを伝授してくれ!奴らをぶっ殺す!」
「覚悟しろよ、人間の君にそれほどの力が付くかな?」
「絶対、強くなってみせる!」
「その前に拠点を作らないといけない。着いてこい!」
これから僕の復讐劇が始まる。