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Takeda Kingdom!甲斐国は世界を目指す  作者: 登録情報はありません
第3章
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1410-1450年錬金術から化学へ002(電気分解)

化学反応に電気が関わっていた事が分かります。

これにより電池が生まれ、メッキが始まります。

丹尼爾(たんえる)という僧形の研究は続く。

路易吉(ろえいじ)という僧形が夕食のカエルの足を剥いていた。

「今日の夕食はカエルスープだぞぅ」と路易吉。

「わあい」と丹尼爾。


カエルはごちそうだった。

現在でもCuisses de grenouilles(カエルのモモ肉)料理がフランス料理にある。


路易吉(ろえいじ)は、カエルの足を乗せた鉄の皿を、実験器具の鉄片の上に、無造作にのせた。


その時歴史が動いた!


いやカエルの足が動いた。

2人はギョッっとした。

だが2人とも化学者である。


再現実験をした。


鉄の皿にカエルの足を載せる。

硫酸と鉄で酸素収集実験中の鉄片に触れる。


ビクッビクビクッ。


「何かが流れてカエルの足を動かしたぞ」

「何かってなに?」


「ふっふっふ」2人はほくそ笑んだ。

何かが流れて何かを刺激した。

これは発見だ。


酸素収集実験をほっぽり出して、金属の種類を変えて動きを試した。

鉄を銅に、銅を亜鉛に、ニッケル、スズ、銀、金と実験した。

その度にカエルの足の動きが速くなったり遅くなったりした。

その何かは材質によって、流れやすかったり流れにくかったりするようだ。


これは、現在でいうイオン化傾向だが、ここではまだ分からなかった。


この現象は、銅と亜鉛の合板でも顕著に起きた。

なら2種類の異なる金属を硫酸液に浸したらどうか。

挿絵(By みてみん)

銅板と亜鉛板で試してみた。

途中にカエルの足を接続すると動いた。

接続しなくても触ると手にビリビリくる。


触るとビリビリ、カエルの足はビクビク。


「何かが間違いなく流れている」

「いままでにない何かだ」


このビリビリはガラス棒を絹で擦ってくるビリビリと同じだった。

「訂正する」

「かつて体験した何かだ」


「このビリビリビクッビクッって言うのめんどいなあ」

「電気というのはどうかな、伝導するの「でん」をとってさ」


いやその漢字は間違ってますが、命名はそれでいいです。


こうして化学反応に電気が関わっている事が認識された。

さらに実験が重ねられ、他の僧形達も我も我もと参加してきた。


電気を伝える電線も様々な金属が試されていった。

カエルビクッビク電流計と名付けてビクッビク度数で測定した。

多くのカエルさんが犠牲になったのだ(実験後はスタッフがおいしくいただきました)。

電気が伝わりやすい金属は銀、金、銅、鉄、>>ニッケル-クロム合金であった。

これは記録され後世に残された。


こうして電気と電池が発見された。

電池の発見により水がまず電気分解された。


これは水素と酸素を混合燃焼する実験で分かっていた。

反応の結果、試験管内部に水滴が付く。

では、水は水素と酸素から出来ているのだろうか?

こういう疑問が当然わき、実験してみようという事になったのだった。


予想通り、陰極から水素が、陽極から酸素が発生した。

さらに実験が重ねられ、他の僧形達も我も我もと参加してきた。

汎弗莱(はんふり)という僧形は次々に電気分解した。

こういうのは、早い者勝ちである。

彼の研究室はさながら中世の錬金術師もかくやというほどの乱雑ぶりであった。


水酸化カリウムを強熱して液体にし、電気分解する。

陽極に酸素が、陰極に水素が発生する。陰極の廻りにカリウムが析出する。


水酸化ナトリウムを電気分解する。

陽極に酸素が、陰極に水素が発生する。陰極の廻りにナトリウムが析出する。


同じようにマグネシウム、カルシウム、ホウ素、バリウムを発見した。


同じように塩酸を電気分解した。

陽極に塩素が、陰極に水素が発生する。


食塩を電気分解してみた。

陽極に塩素が、陰極に水素が発生する。

溶液の濃度は水酸化ナトリウムが多くなり、煮沸すると析出する。


この電気分解である僧形が気付いた。

これは酸っぱいフルーツでも出来るんでね?

みかんにぷすっと亜鉛版と銅板を刺してみた。

電池になった。


食酢はどうかな?

亜鉛版と銅板を垂らしてみた。

電池になった。


あとはもう電池祭りである。

野菜も根菜類も犠牲になったのだ。


この電気分解である僧形が気付いた。

電池の陰極に、陽極の金属が溶けて付着するのだ。

これメッキに使えるんじゃね?


陰極にスズ、陽極に鉄で電流を通してみた。

鉄にスズメッキが出来た。


陰極に銅、陽極に鉄で電流を通してみた。

鉄に銅メッキが出来た。


陰極に亜鉛、陽極に鉄で電流を通してみた。

鉄に亜鉛メッキが出来た。


メッキ祭りであった。


ドブ漬けよりも均一で薄いメッキが出来るようになった。

電解メッキの誕生である。

これは後に缶詰のスズメッキに莫大な貢献をする事になる。

次回は磁力線、電気力線の発見です。


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