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Takeda Kingdom!甲斐国は世界を目指す  作者: 登録情報はありません
第12章(最終章)
146/169

1591年九戸政実の乱(1/3)

1591年。

九戸政実の乱が現在の二戸(岩手県二戸)で勃発する。

九戸政実は九戸城に兵5000人で籠城した。

それを徳川信康を総大将とする25万人の大部隊が取り囲んだ。


信康は発狂して浜名湖湖畔の庵に蟄居していたのではなかったか?

だがそれは偽りの姿であった。


日本に残った竹中半兵衛の指南の元で軍学を学び、復活の機会を狙っていたのである。

半兵衛「軍師官兵衛は海外に雄飛した、だがオレは日本に縁がある」


そういって信康の教育係を買って出たのだ。

発狂して蟄居したのが、そもそも半兵衛の奸計である。


奇妙寺と綿密に連絡をとり、遂におもて舞台に返り咲く事が出来た。

徳川家康はその報を浜名湖の中京都城で聞いたが、平静を装っていた。


だが内心は喜んでいた、信康が戻ってきたのだ。

昔の確執はとうに消えていた、今は武勲を祈るのみだ。


九戸政実。陸奥(みちのく)奥羽の鬼と言われた益荒男(ますらお)である。

徳川信康は九戸政実とあった事も見た事もない。


信康は徹底的にこの武将の情報を集めさせた。

どうやら武士(もののふ)の意地、誉れを貫く為の籠城と見た。


「この北の果てにもどうやら偉丈夫がいたようだな」と信康

「はっ、上方に喧嘩を売るつもりだと聞き及んでおります」と井伊直政(軍監)。

昔の俺なら上等だ一気に揉み潰せといったところだな……。


だが、まずは小手調べだ。


「まず75mm速射砲陣地に攻撃要請を伝達せよ」

「天守閣を狙え」


「誤差修正! 右1度、上下角3度!」


250門の75mm速射砲が一斉に九戸城の天守閣を狙った。

「うちーかたはじめー!」


その時、野砲陣地が爆発した。

次々と火柱が上がり、爆炎が噴き出す。


ゴウゴウゴウッ。

ズバババァ~ンッ。


「どうした!なにがあった!」

「通信途絶!原因不明!」


ゴウゴウゴウッ。

ズバババァ~ンッ。


「判明しました!敵の特攻です!」

「なにっ」


次々と野砲陣地が木端微塵に吹き飛ばされていく。

天をも焦がす業火とはこの事だ。


速射砲はリボルバーキャノンである。

回転式弾倉に6発の弾丸を装填している。

これを撃ち尽くすと再装填は時間が掛かるのが欠点である。

その為砲側に弾薬を集積していた、そこを狙われたのだった。

明らかな軍規違反ではあった、だが慣習化していたのも事実である。

そこへ爆薬に火の付いた導火線を背負った特攻兵が飛び込んだのだ。


咎める間もない一瞬の出来事であった。

信康率いる25万人の大部隊は総てが顔見知りではない。

外様もいれば、譜代もいる。

身分証明書や制服はいくらでも偽造できる。


どこかに隙があったのだ。

陸奥の田舎侍など恐るるに足らず。

そういった風潮はここに消し飛んだ。


300人の特攻によって250門の野砲陣地は全滅した。

人的侵害は死者7500人の大損害である。


これはもう戦争ではない。

単なる喧嘩だ。

ならばこちらにも考えがある。


「所詮は修羅の道か……」と信康。

これで遠距離砲撃によって籠城の意志を挫こうとする信康の作戦は崩れた。

「白馬空軍基地に連絡」

「超重爆撃機アサマの出撃を要請せよ」


「それが……」と通信兵。


「白馬空軍基地と連絡が取れません」

次回は1591年九戸政実の乱(2/3)です。

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