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ハムンビラ古代遺跡

中に入ると、部屋の中には円形のテーブルがところどころに置かれてあり、弓や大型の剣と様々な武器を持った人がいた。

 受け付きの方に進んでいると、黄金の鎧を纏った白髪の男が近づいて着た。後ろにはショートで茶髪の杖を持った女性と、長い黒髪でスタイルの良い女性を引き連れている。

 どちらの女性もかなりの美人だと個人的に思った。

「よぉ、久しぶりだな。レイン。聞いたぞ、お前ら魔王の手先にやられたらしいな」

 黄金の鎧を着た男は嫌味ったらしく言ってきた。

「ははは。まぁね......」

 話しかけてきたこの男が誰だが分からないため、ぎこちなく返答した。

「ん? なんだお前? いつもと違って何か変な話し方だな」

「お兄様は今、記憶喪失なのです。なので、あなたのことは覚えてないのですよ」

 グレシアが代わりに説明してくれた。

「ま、まぁ! この偉大な騎士、アレス様を忘れるなんて!」

 茶髪の女性が憤慨したようである。この金色の鎧を着た男はアレスという男らしい。俺と同じ職業らしかった。

 茶髪の女性の職業は魔法の杖のようなものを持っているのを察するにおそらくは魔法使いだろう。

「メシアス、しょうがないじゃない。お兄さんは私たちのことすら忘れてたんだよ」

「ふん! まぁいいわ! アレス様は魔王四天王の一人をも倒したのだから、あなたたちはせいぜい低ランクのクエストでも挑むことね」

「よしなさい、メシアス。アレス様、とにかく私たちはクエストに向かいましょう」

「分かったって、シリウス。そう急かすな」

 長い黒髪の女性はシリウスというらしい。他の二人とは違い、武器らしい武器を何一つ身につけていない。

 それに服装も露出が多く、あまり戦闘向きっていう服装ではない。胸が強調されており、実にけしからん。思わず二回もチラ見したぞ。

「それじゃ、レイン。せいぜい頑張れよ。早いとこ、記憶を蘇らせらるようにな」

 三人はギルドハウスから出て行った。

「はぁ......なんだったんだ。あの三人は」

「アレクの一行って呼ばれているパーティだよ。このギルドのパーティの中で最も成果を上げているのが、私たちのパーティとアレクのパーティで、私たちをライバル視してるんだ」

 リブがアレク達のことを説明してくれた。

「そうか、あの女性二人はどっちも魔法使いなのか?」

 すると、リブは首を横に振った。

「メシアスはそう。私たちと同じ魔法使い。だけど、シリウスは違う。あいつは精霊使いだよ」

「精霊使い?」

「うん。精霊の力を借りて魔法を使う職業。結構、レアな職業だよ」

 俺はイマイチ魔法使いとの違いが分からなかった。

「正直、魔法使いと何が違うのか分からんな」

「精霊のご加護を借りて魔法を使うって点が魔法使いとは違うね。私たち魔法使いは自分の魔力で魔法を使うんだけど、精霊は私たち人間よりもはるかに強力で質の高い魔力を使えるからすごい魔法を放出できるんだよ」

「へぇ......すごい職業なんだな」

「まぁ、あっちはあっちでデメリットも少なからず存在するけどね」

 すると、エリックが肩を叩いた。

「そんなことよりもお兄ちゃん、早く受付のところに行こう」

「そうだな」

 受付と書かれている看板にはピンク色の髪をした、メイド服を着ている女性が立っていた。

「お久しぶりですね。レインさん。記憶喪失なんですってね。大丈夫ですか?」

「ああ、はい......」 

 歳は二十歳前後くらいだろうか。かなりの美人でドキドキする。


「記憶喪失ということで、自己紹介させていただきますね。私の名前はミンティア。このギルドハウスを取り仕切っています。今日は何かクエストを挑むんですか?」

「はい。それなりにお金になるクエストを挑みたいと考えています。ただ、お兄様もこの通りなので、ランクはBくらいがいいのですが」

 グレシアよ。このとおりってなんだ。

「では、これなんてどうでしょう?」

 ミンティアは分厚い黒い本を取り出し、あるページを指差した。フレアはそのページを興味深そうに覗き込んだ。

「どれどれ......ハムンビラ古代遺跡の調査?」

「はい。最近、遺跡のダンジョンが出現したんですけど、ほら? うちのギルドの方々ってあなた方とアレスさんのパーティ以外、ランクの高い人はいないでしょう? アレクさんはSランクのクエストしか受けないので誰もやらないんですよね」

 俺はそのダンジョンのランクを確認した。ランクはA相当とある。

「おにいちゃん、このダンジョン受ける?」

 俺は少し考えた。妹達のランクはSランク。無茶しなければおそらく、無事生還できるだろう。

「受けよう」



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