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作戦

「ところで話を変わるんだが、俺たちに呪いをかけた魔王の手先ってさ、居場所分かるのか?」

 俺は一刻も早く、呪いを解きたい。この恐怖から早く解放され、異世界ライフを堪能したい。

「おそらく、魔王の城にいるかと思われます」

「魔王の城か」

 まぁ、鉄則ではあるな。逆に他にどこにいるんだよって話だが。

「はい。しかし、魔王の城が今やどこにあるのか見当もつきません」

「え? それじゃ、魔王討伐に向かった時はどうしたんだ?」

「魔王の城は移動式なんです。たまたま、街の近くにやってきたので、魔王を倒しに向かったんですよ」

「そ、そうか......」

 すげぇな。移動式のお城とか。ハウルかよ。

「てか、やばくないか! 呪いをかけた張本人の場所が見当もつかないってことだろ!」

 すると、グレシアが俺を落ち着かせるためか、落ち着いた口調で話した。

「そうですね......でも、焦っても仕方ありません。せっかくお兄様が今日目覚めたのですから今日はゆっくり休んで明日、みんなで考えましょう」

 グレシアが気を使ってるのが分かった。我ながらなんて情けないんだ。自分よりも年下の女性に気を使われるなんて。

「そうだな。今日はとりあえず寝るよ。それじゃグレシア、おやすみ」

「おやすみなさい。お兄様」

 俺は自分の部屋に戻り、ベッドに潜った。

 今日は色んなことがありすぎて、頭の中がごちゃごちゃした。

目が覚めたら、元の世界に戻ってたりしてな。


 翌日、俺は深い眠りから目を覚めた。疲れていたせいかわりとぐっすりと眠ることができた。窓から差し込む日差しが眩しい。しかし、太陽の光を浴び、新しい一日が始まるという感じがする。

 俺はリビングに向かった。

「おにいさん、おはよう」

「おはようございますお兄様」

「おはようおにいちゃん」

「ああ、おはよう。みんな」

 フレア、グレシア、エリックがリビングでくつろいでいた。リブの姿が見当たらない。

「お兄様の食事がテーブルに置いてありますので召し上がってください」

 テーブルにはパンと、シチュー、サラダが置いてあった。

「ああ、ありがとう。ところでリブはどうした?」

「リブはマジックアイテム屋に行きました」

「へぇ、そうか。それじゃ、いただきます」

 俺は朝食を食べ始めた。サラダはさっぱりとしており、パンも日本のものと変わらす、美味しい。シチューもちょうどいい、味付けで美味だった。

 それにしても、リブのやつ、本当マジックアイテムが好きなんだな。昨日も楽しそうにマジックアイテムを見ていたし、今日も何か買ってくるのだろうか。

「ただいまー! ただいまー!」

 リブが勢いよく帰ってきた。

「おかえり、リブ。どうしたの。そんな嬉しそうにして」

「見て見て! グレシア!」

 グレシアがトンガリ帽子の中から、水色の透き通った水晶を取り出した。

「リブ......またそんなの買ってきたの?」

「そ、そんなのってなにさ! このマジックアイテムは何と一番近くにいる魔族の場所を把握することができるんだよ!」

 ん? 割と今、すごいこと言わなかったか?

「リブ、本当か! それ......つまり、俺たちに呪いをかけたやつの居場所が分かるってことか?」

「いやぁ......魔族って言っても、あのダークエルフだけじゃなくいろんな種類がいるからね。でも、手がかりは掴めると思うよ」

 俺は親指を立てた手をリブに見せた。

「でかした! リブ! さすが、我が妹! 早速、ご飯を食べたあと、向かおう!」

「えへへへ」

 リブが褒められて嬉しいのかにやけた。他の三人はなぜか不満そうな顔をしている。

「お兄様。今、戦いに行っても恐らく勝てる見込みは薄いと思います。私たちもまだ本調子じゃないですし」

 ごもっともなことをグレシアが言った。

「それもそうだな......どうするか、ちょっと考えるか」


 俺はご飯を食べ終え、作戦会議を開いた。

「それでどうやって呪いを解くかだが、三つほど案を考えた」

 四人は興味津々とばかりに一斉に俺の方を見た。

「どんな方法なの? お兄さん」

 フレアが訊いた。

「まず一つ目は普通に魔王の手先を倒す方法だ。以前、倒されたことを踏まえて、作戦やレベルアップをしっかりしてから......まぁ、猶予もあまりないんだが準備をして討伐に向かう」

「まぁ、定石だね」

 エリックが相槌を打った。他の三人も特にこの意見に関しては賛同と言った感じだ。

「もう一つは呪いを解ける魔法使いを探す。この街だけでなく、いろんな街に行って呪いを解ける人を探す」

 この意見を聞いて、リブは難しい顔をした。

「うーん......これはちょっと厳しいかな。自分で言うのも何だけどさ......私は結構、凄腕の魔法使いだと自負しているけど、この呪いに関しては全く解除方法が検討もつかないし。他の魔法使いでも無理なんじゃないかな」

「そうか。まぁ、あくまで一案として頭には入れて置いてくれ」

「うん。分かった」

「お兄さん最後の案は?」

 最後の案について、フレアが訊いた。

「何とかして、呪いをかけたやつと交渉して呪いを解いて貰う方法だ」

 俺の案を聞き、四人はそれぞれ

「ええ?」

「ええ......」

「え?」

「へ?」

 と声を出して驚いた。



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