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ブランノワール3  作者: 氷室レキヤ
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第一章「新人研修?!」-2

「はいはい」

上司を上司と思わない部下と一切咎めない上司。

「はぁ…、諦めて本題に入るとするか」

酒を諦めた学園長、もとい俺らのボスは懐に入れていた携帯端末を取り出し、一つずつこちらへ寄越した。

「仕事だバカ共」


 異能者が世界的に知られるようには数十年前。

ハイジャックされた飛行機内でテロ組織を一人の異能者が鎮圧したことがきっかけである。

発砲した弾丸を素手で掴むわ、軽々と避けるわ。

挙句の果てにはエンジンが故障したため、着陸間際に外へと飛び出し、体一つで受け止める荒業。

その事件が大々的にニュースに取り上げられ、各国は異能者の存在をしることとなった。

異能者は進化した人類ともてはやされた時期はあったが、今ではただの怪物扱い。

持たざる者が持つ者に恐怖を抱くのは当たり前。

特に遊びたがりやな学生の間は最も危険なため、そのために作られたのが武蔵野学園などの異能者専門学園だ。

異能者関連の施設はその他にも新技術開発のための研究所や医療機関。

今やマナは世界に必要不可欠なエネルギーでもある。

もし、そのエネルギーが悪用されれば核戦争など可愛いもの。

そのために異能者のお偉いさん方はどの国にも所属しない政府機関ガイアを作り、組織内で様々な部署が創設された。

その一つが俺ら諜報課ヘルメスである。

ヘルメスの主な役割は秘密裏に監視する他にガイアが受諾した任務の遂行。

ここ武蔵野学園に現在在中しているのはボスも含め俺と楓の三人というわけだ。

「今回の仕事は今年入学してくる(りゅう)泉寺(せんじ)グループの令嬢。龍泉寺アリサの護衛。期間は入学してから彼女の誕生日である四月三十日の誕生日までの約三週間。お前らは顔を知られるわけにはいかんから秘密裏に動いてもらうことになる」

「質問、秘密裏に行動するにも学年が別じゃ無理じゃねえか?」

「そこら辺は心配するな。上手く出来る。問題なのはどっちが身辺警護するかだが」

あーなるほど、だから楓は俺の仕事をしたわけね。

『身辺警護とか、かったるくてやりたくない』とか前に言ってたからな。


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