プロローグ
これよりも背骨や信念のない異世界系があったらかかってこい!みたいな感じにしたいです。
異世界に行きたい。
とある時、私は思った。
その理由は、まあ話せばそこそこ長くなるんだけど、とりあえず大体はタイトルに書いている。
私の名前は・・・、
・・・、
その前にちょっといいですか?私は・・・私ね?名前まだ出て無い私。この話の主人公です。はい。
で、
私はこれから自分の名前を名乗りますけど、でもその際、自分の名前の名乗り方に工夫とかしませんから。ええ。例えば軽い記憶喪失で思い出すために名前を名乗るとか、知り合いが突然家に上がりこんできて私のフルネームを言うとか、すいませんけどそういうのはありませんよ。あの、あれ、なんだっけ、
あ、工夫とかっていうやつ。
工夫。
創意工夫。
無いよ。
ただ名乗るだけです。
んで、何故、一応の主人公なのにそんな普通に名前を名乗るのか?物語って言うのは導入が大事なのに?最初に人の心をしっかり掴んでおかないと、誰も見ないし、読まないし、ポイントもらえないし、感想ももらえないし、レビューも書いてもらえないし、ランキングも上がらないし、書籍化もしないし、アニメ化もしないし、映画化もしないし、アニラジとかにも出れないし、とにかくいいことなんて無いのに、まるで無いのに、どうして最初の名乗り、導入をふざけるのか?
否、
ふざけているのか?
現在進行形で。
簡単です。
それは私が、もうお話の主人公の最初の名前の出し方に斬新なやり方なんて存在しないって思っているからです。
私が。
まあ個人的にね。
だからこんなもんはさっさと名乗っておいたほうがいい。
きっと嘘と一緒で、どうせ後になれば後になるほど、言いづらくなっていくんだから。そうして心の負担になっていって、重荷になっていって、お父さんはリストラを打ち明けられずに公園でブランコとかに乗るし、お母さんはカード破産しても新しい服が欲しくなるし、子供は引きこもりになるんだから。
先に言ったほうが絶対にいい。
だからさっさと名乗ります。
私の名前。
うん。
名前・・・、
私の名前・・・。
・・・、
実はまだ考えていないんですよね。
私。
自分の名前。
私の名前は、羽生河四ノ。
この小説家になろうで、まったくやる気の無い、人気の無い存在・・・だと思う。自分的にはそういう存在だと思う。この羽生河四ノって言う奴は本当にどうしようもない奴だ。駄目だコイツ早く何とかしないと、でもどうにも出来ない存在。それが私。
で、他人から見ても多分そう。だって一つも連載とかしないし、明るい主人公とかの話も書かないし、魅力的なヒロインとかも書かないし、アッと驚く為五郎的な物も書かないわけだからね。うん。酔っ払って適当に書きなぐったような文字列を文字の羅列を上げて、満足してまたお酒を飲む存在。
それが私。
アイアム。
ただね、羽生河四ノっていうこの名前、コレは勿論、小説家になろうのユーザーネームですから、本名じゃありません。お分かりになるとは思いますけどね。こんなもんが本名だったら驚くでしょ?それが一番アッと驚く為五郎じゃん。
私の本名は羽ノ上五ノ井って言います。
読み方は、ハノウエゴノイ。ハノウエ氏。ゴノイ名。羽ノ上五ノ井。
で、どうでもいい、興味もないだろうこの名前の由来は、五能線っていうのが私の地元秋田にあって、あ、線路ね。その路線。それと東京の京王井の頭線が好きだった両親が、
「じゃあくっつけちゃお!」
ってくっ付けたために、この様な、幼少時代に、しこたまいじめを受けるような名前になったのですね。
ええ。
で、
その幼少時代の具体的ないじめを一つ上げると、
運動会。
五ノ井なのに三位とかになったら言われました。
「五ノ井の癖に生意気だ!」
って。
ええ。
その後、
「ほら食べなさいよお、便所味のおにぎりい!」
とかって言われたりしました。
うん。
でも、嘘です。
まあ、私の名前のことなんてどうでもいいです。とにかく最初の懸案事項であった名前は名乗ったし、だからコレを読む方は、私が羽ノ上五ノ井だって覚えてくれたらいいんです。名前なんてそんなもんです。どっかで呼ぶ機会があったら気軽に、ゴノイちゃんって呼んで下さい。ゴノちゃんでもいいし、ノイちゃんでもいいです。私は気軽な感じが苦手なので、そんな風に呼ばれても無視しますけど。
で、
まあ紆余曲折右往左往した後に、若き日の五ノ井が小説家になろうっていうこのサイトを発見して、羽生河四ノって名前で登録して文字列を書き始めたわけですね。
はい。
ちなみに、ユーザーネームの羽生河四ノの由来は、将棋の羽生名人みたいに賢く見られたかったという願望です。
若い頃は私もそれなりに願望があったので、賢子に見られたかったんですよね。どこぞかしこぞで賢子に見られたかったんですよね。
うん。
でも、これも嘘です。
ともかくそんな私。
どうしようもない私なんですけど、この間、なろうさんをやっていて、ふと、本当にふと、ある夢が私の中に生まれたんです。夢なんて今まで持ったことない私ですけど、でも、なんつーの?やめないで続けていてよかったよねえー。って思いましたその時私。うん。
下手でも、糞でも野グソでも続けていれば、目標みたいのが生まれる。事も、あるんだろうなって思いました。ええ。生きてて良かった。自殺とかしないで良かった。
だもんで、これはそれ関係の話です。
んで、
その夢って言うのは、おおよそタイトルに書いていますけど、こういうのは一応説明するもんだろうと思うんで、説明しますね。
・・・うほん・・・、
ある日の事です。
その日私は・・・、
あー、でもめんどくせーな。この導入。
この導入のつまらない感じ、めんどくせーなー。
だから代わりに『ハンガー・ゲーム』っていう映画の話をしていいですか?最近観たんですけど、その話をちょっとしますね。その映画はこう戦う映画なんですけど、でも最初の一時間くらい戦わないんです。色々な人にちょっとしたスポットを当てて、それぞれの人間がどういう奴なのかを多少教えてくれるんですね。そんで一時間位してからやっと戦い出すんですね。
で、
私その一時間ってとても重要だなーって観てて思ったんです。
登場人物の多い映画でしたので、いきなり戦い出したら誰が誰かわからないし、誰に感情移入していいのか分からないし、その一時間があったからこそ、後半が面白かったと思うんですよね。うん。で、コレってつまり導入でしょ?導入に時間をかけすぎるくらいかけた、言ってみたら導入をとても丁寧に行った。私はあの映画の小説の方は知らないですけど、でも映画でもそこはとてもよく書いていたと思いました。ええ。
だから・・・、
だからつまり、導入って大事なんですよね。
とても。
とても大事。
導入でつまらんからって離れる可能性もあるにはあるけど、でも、それでも後半失速していくよりは前半スロースターターだったほうが絶対にいい。
と、
私は思うんです。もちろん個人的な意見ですけど。
でよ、
私はその導入をこのように適当にすっ飛ばしております。
はい。
それにさ、正直この話のタイトル以上にうまい説明なんて無いと思うんですよね。
なろうにはwikiがあるんです。小説家になろうwikiっていうのが。
発見したんです私。
で、
それに私も自分の名前載せたいんですよ。
羽生河四ノの名前。
作者検索のところの『は行』のところに。
そんで、人様に好き勝手に書かれたいんです。
薬をやっているとか、子供が三人居るとか、ドローンを官邸に飛ばしたとか、市役所爆破予告したとか、そういう事を好き勝手に書かれたいんです。
面白いじゃないですか。
そしたらそのことでまた話も書けるし「薬なんてやっていないよお」っていう話書くし。
だから私なろうwikiに名前載せたいんです。
んで、なろうwikiに載るには・・・、
って考えると『異世界の話を書く』でしょ?
なろうwikiに載るにはきっと異世界系の話を書かないといけないでしょう?載っている人はみんな書いているだろうし、人気だし、注目度もあるし、異世界もの。凋落の兆しもまだ無いでしょ?
だから私、異世界に行くことにしました。
異世界に行って、なろうwikiに載るのです。
夢です。
夢なんです。
夢、見つけっちゃったんです。
私、なろうwikiに名前載りたい。
んで、
異世界に行くにあたって、まず最初に、確認しておかなくてはいけないことがあります。
それは、
『私、羽生河四ノもとい羽ノ上五ノ井は異世界のことなんて何一つ知らない』
というとても重大な欠陥です。
そもそも、異世界ものに興味がないんですよね私。
異世界で好きなものは唯一『天は赤い河のほとり』くらいのもので、キスしたら言葉が分かるようになるっていうのは素敵かも知れないんですけど、でもそれ以外何も知りません。
一切。
ネバー。
それに関する予備知識とかもありません。
あと、戦争とか運命とか死んでもゴメンだし、チートもハーレムも嫌です。そんなんなって責任がとれって言われても困るし。勇者とかも、きっとパニック障害になると思います。だから嫌、ノー、ファック!それにこっちは現実で必死だもの。
現実主義。全然楽しくない性格だから私。
でも、
異世界には行かないといけない。
だって、異世界に行かないと、そして連載をしないと、きっとなろうwikiには載れないから。
だから異世界には行きます。
そして、何もしないという事を信条にして、何とかします。多分何かします。何もしないかもしれません。だいたい何もしません。
で、何もしない理由として多分私は毎回『内政干渉』という言葉を使います。これは少し前に韓国の大統領の妹さんのニュースで目にした言葉なんですけど、なんか語感がいいでしょ?内政干渉って。だから何もしない時私は内政干渉っていう言葉を使って、何もしませんから。ええ。あるいはスターオーシャンであったように未開惑星保護条約って言って何もしないかもしれません。どっちか。どっちかを使って何もしない。
とにかく何もしない。
でも異世界には行きます。
異世界がどういう所かとか、どういうストーリーにするとか、どういう事を何もしないとは言いつつもしていくのか?あとプロットとか、キャラクターとか、そもそも私自身、この羽ノ上五ノ井自体どんなキャラクターなのか、なんもかんも考えていませんけど、
でも、とりあえず、異世界には行くよ。行く。とりあえず行く。
でも現時点で何も考えていないから、
この連載小説は未完結のまま約2ヶ月以上の間、更新されていません。
っていう事になるのもありえる。
十分にありえる。
ただ、とりあえず一回行ってみようと思います。
でも、無理だったら帰ってくるわ。
ちなみにエンディングは「マン・オン・ザ・ムーン』みたいな感じにしたいです。
まあ、
このように何も決まっていませんけど、でもとにかく異世界に行きます。
で・・・、
とりあえず、どうするんだろ?なろうの巨人の方が書いている異世界系の話ってどんな風になっているの?プロローグでとにかく異世界には行くの?異世界に行って、そっからどうなるんだべが?っていう感じになるの?
そんで危ない目とかにあって、殺されそうになって助けられて、みたいな感じ?
じゃあ、そこまで行かないと・・・、
とにかく異世界に行かないと。
ただねー、
異世界に行く方法って、まあ色々とあると思うんですけど、でも、その方法に関しても多分もう斬新な方法はないと思うんですよね。名前の名乗りと一緒でさ。うん。
だいたい、意識が飛んだり系じゃない?
で、気がついたら異世界みたいなことじゃない?
それなー、したくないんですよねー。
んー・・・いきなりつまずいているなー、先が思いやられるなー。
・・・、
その日、私はお気に入りのショルダーバックに荷物をいれると、お風呂に入って、着替えをしました。一番いらない襟首だるだるになっているシャツ、もう捨てたほうがいいだろうパンツ。裾の切れたズボン、もう着ないジャケット。そして私は家を出ました。もちろん靴だって、もういらない穴があいている運動靴です。
私は、これから異世界に行くのです。
しかしその前に郵便局に行って、私書箱に家の鍵を隠しました。
では、異世界に行こうと思います。
しかし、残念ながらこのプロローグでは異世界まで行けませんでした。
理由は、文字数が限度になったからです。
・・・、
プロローグで異世界に行かないっていうのはどうですかね?
斬新ですかね?
でも、まあ、とりあえず異世界に行ってきます。
逃げないように、途中で投げ出さないようにしようと思います。
5,000文字