表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【詩集】日常から

ぎんのゆびわ、きんのゆびわ

作者: につき

よるのゆびわ

ぎんのゆびわ

はずしてねむる

きょうのゆめをみる


あさのゆびわ

きんのゆびわ

どのゆびにはめる

あしたがまたとおくなる


くもりぞらのしたで

かすかなしずくをまっている


あのおだやかなひだまりも

ながれおちるたきのはやさも

すべてはかえらないのに



きっとなきごえがある

ニンゲンにも

ほんとうのこえがある


とおくきりのむこうから

はるかなやまのかなたまで

どどくこえ

わたしをとおりぬけていく


かぜのようであり

かげのようであり

むきだしのかおにふれ

せきずいまでしみこんで

せなかからきはつする



みすごされていく

うしなわれるきのう

よるのゆびわ

ぎんのゆびわ


きょうのさよならが

ひにさらされてまっている

であったときから

かこになっていく


うまれつづける

なにもきたいしないあした

あさのゆびわ

きんのゆびわ


わかれのやみのなかで

そだっている

あらわれたときから

あすがはじまる

お読み頂いてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 平仮名が心地よいですね。 眠る時の「ぎんのゆびわ」、朝一番の「きんのゆびわ」どちらも美しく、ほのかに寂しい後悔のようなものも感じます。 通り抜けていく声は、時間の声なのかもしれないと、ふと…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ