がらくた娘ときらきら魔導師
『お前みたいな"がらくた"はもう不要だ』
それが、ご主人様に言われた最後の言葉でした。
☆★☆
七年前のこと。
私の母国ガルトポールは、極悪な魔導師に襲撃され、滅亡されてしまいました。
しかもたった一日で、です。
しかも襲撃はたった一人によるものだったそうです。
あの方のせいで、沢山のものが壊されました。
沢山の命が消えました。
私は、大好きな家族を失いました。
目の前で。
しかし、あの方は私のことだけは殺しませんでした。
いえ、私に限らずあの方は、なぜか幼い子どもだけは殺しませんでした。
☆★☆
「きっとあの方は…ロリコンだったのかしら」
思わず口に出してしまい、私は慌てて手で口を抑えました。
あれから生き残った私たちは、お隣のイペンスという国の大富豪の方々に引き取られました。
七年間、その方にまるで本当の家族のように養っていただいた…わけではなく、実際はただの召使い、奴隷のように扱われる羽目になりました。
それでも生き抜くためには、と必死に頑張ったのですが、
『お前みたいな"がらくた"はもう不要だ』
と、家を追い出されてしまいました。
そして、今に至るわけです。
「まあ…よく、人をあんなにもの扱いできますよね…」
ご主人様…いえ、元ご主人様の愚痴をぼやきつつ、夏の夜の街を歩きます。
追い出されたのが冬でなくて良かったです。冬でしたら凍え死にますから。
イペンスの夏はなかなか暑いですが、川や山などの自然が沢山ありますから、水や食料はひとまず問題ありませんね。
「…とポジティブ発言してみちゃったり。ふふ」
でも実際、このくらい前向きに考えないとやってられないのが現実。
今、ネガティブに物事を考えたら、確実に飢え死にますもの。
「まあ、頑張って生き抜きましょう」
そのことは、今も昔も変わらないのですから。
☆★☆
それから一週間。
私は川の水を飲み、野山に生っている木の実を齧り、ここまでなんとか生きてきました。
「でも…流石にちょっと辛いですね」
自然の恵みに頼る生活は予想よりも厳しいものでした。
できれば人のいる街からは離れたくはありませんでしたから、木の実などを採取するエリアは限られています。
なので、いつも同じ木の実を食べることになります。
結果、栄養不足。
「うぅ、気分が優れませんね…」
やはり、偏った栄養バランスは体に良くないのですね。私は、街の路地にうずくまりました。とりあえず、動き回ることで消費してしまうエネルギーを温存して、休んだ方がよさそうです。
しかし、気分は悪くなる一方。
「こうなったら、元ご主人様のところに戻って、食料をいただけないか頼みこんでみましょうか」
…いや、ないですね。だって、人をがらくた扱いするあの方のことです。きっと「誰だ?お前。ふっ(ドヤア)」とか言って話も聞いてくれないでしょう。
「仕方ありません。今日はここで眠ってしまいましょう…」
私は、固いアスファルトに自分の耳の高さで結ばれたツインテールの片方を枕にするように敷き、横になりました。髪の毛にボリュームがあるせいか、意外とふかふか。
そして、私は静かに目を閉じました。
☆★☆
懐かしい夢。
あたたかい家。
笑いあう家族。
お父さま、お母さま。
お兄さま、お姉さま。
そして、私。
幸せな毎日。
ずっと続く、はずだった。
でも、それは終わってしまう。
破壊された家。
つめたくなった家族。
お父さま、お母さま。
お兄さま、お姉さま。
そして、私。
私…は。
な ん で い き て い る の ?
☆★☆
「ちょっとー、お嬢さん大丈夫ー?」
どこかから…声が聞こえます。
「お嬢さーん、生きてるー?」
若い…男の人の声、ですね。
「ねえ、だいじょーぶ?ねえったらー」
う…うるさいです。
仕方ないので、重い瞼を開けると
「いっ、生きてた!良かった~」
ほっと安堵の表情を浮かべた、声のイメージ通りの青年が視界に現れました。私と同じくらいの年でしょうか。
まず、特徴的なのが透き通るような灰色の目。銀色のようにも見えるくらい、きれいな目をしています。
そして、その目の色と同じ色をした髪の毛。それから、まるで魔導師のようなハットを深めにかぶっています。
服も、マントのような布をまとっていて、なんだか怪しい…です。
「おっと、言っておくけどボクは変な人なんかじゃないからね!」
「え、私が怪しんでいるの気づいちゃいましたか?」
「うっ…」
図星ですか。
「あ、でもしゃべる元気はあったみたいだね。良かった良かった」
私が路地で寝込んでいるところを見て、心配して声をかけてくださったのでしょうか。私、そんなに体調悪く見えましたかね?
そんな考えを巡らす私を気にせず、青年は私に肉や野菜が豊富にはさまれたサンドイッチを差し出して、
「まずは食べな?お腹空いてるでしょう」
と言いました。差し出された食べ物に、私は警戒しますが、
「怪しいものは入ってないから」
…こちらの考えは見透かされているみたいです。
「では、ありがたくいただきます」
一口。
「…おいしい」
久しぶりのまともな食べ物、おいしくないはずがありません。私はあっという間に平らげました。
「ごちそうさまでした…で、あなたは一体どなたなのですか?」
と、食べ物をいただいておいて今更尋ねてみると、案の定
「え…今更?」
と、流石に呆られてしまいました。
「まあ、そこは気にしないで、名乗らせていただこうかな」
バッとマントを翻し、その青年は言いました。
「ボクは旅する魔導師!みんなの味方の魔導師さんさ!」
「…」
な…名前名乗らんのかいっ!
思わず何も言えないでいると、
「さあ、お嬢さんの名前はなんていうんだい?」
聞かれてしまった。ここは一応礼儀として名乗るしかないのでしょうか。
「わ、私は…」
自分の名前を言おうとして、思い出してしまいました。
ついこの間までいた家で、元ご主人様が私に対しておっしゃったことを。
『お前は役目を終えたら、もう"がらくた"みたいなもんだ。それに、ここではお前の名などただのお飾りにすぎない。さっさと捨てちまいな』
なんでそんなことを思い出してしまうのでしょう。私はもう、あの家とは関係なくなったはずなのに。
それでも、私は…あの家から捨てられた私は…。
「…」
「お嬢さん…?どうかした?」
「私の…私の名前は……"がらくた"、です」
そう告げると、魔導師さんは黙ってしまいました。
その時間はどのくらいの長さだったのでしょうか。
少なくとも私にはとても、とても、長く感じました。
やはり、正直に言ってしまうのはいけなかったのでしょうか。
私はついにその空気に耐え切れなくなって、
「そ、そういえば、魔導師さんは一体どんな系統の魔法を「お嬢さん、今の本気で言ったの?」
話題を変えようと思ったのですが、遮られてしまいました。そして、魔導師さんは
「もう一回言うよ。お嬢さんの今の言葉、本気で言ったの?」
さっきのにこにこ笑顔とはまるで違う、真剣な目で私を見つめるのでした。
☆★☆
「本気…だとしたら?」
私は魔導師さんの視線に耐え切れず、目線をアスファルトに向けて答えました。
「…そっか。ボクには分からないな、そんなの」
魔導師さんの静かな声が放つ言葉は、そのまま私の心に突き刺さる。
「なんで自分のことをがらくたと言ってしまうの?キミには壊れているところなんかどこにも無いじゃないか」
「…っ!な、に言っているんですか」
「ボクは思ったことそのまんま言っただけだよ」
私ががらくたじゃない?何を言ってるのですかこの人は。私がなんで、がらくたと呼ばれたのか。なんで、がらくたになったのか。
「…知らないくせに」
「え?」
「なんで私が"がらくた"なのか、あなたは知らないくせに!」
「お嬢さん…?どうして泣いてるの」
いつの間にか、私の頬には涙がボロボロと流れていました。
しかも私、一応年頃の女の子なのに、同い年くらいの男の子に泣き顔を見られてしまいました。
…なんて冷静に考えることも出来ずに、
「…っ!」
「あっ、お嬢さん!?どこに行くの!?今町の外に出たら危ないのはキミも知ってるだろ!?」
遠くで魔導師さんが何か叫んでいるのにも構わず、私は走りました。逃げました。…あの時と同じように。
☆★☆
明るい街を飛び出して昼とは違って真っ暗な草原へ。
ひたすら走っていたので、先ほどまでいた街の明かりはだいぶ遠くになってしまいました。
「魔導師さんは…追っては来てないですね」
まあ、ついさっき知り合ったばかりの人を追いかけるような方なんて、いませんよね。
「それにしても、ちょっと街から離れすぎてしまいましたね。早めに戻らないと…」
いけませんね、と呟こうとした私の目の前に。
「ガルルル…」
真っ黒い獣がいました。
「…え?」
そういえば、忘れていました。このあたりの地域では、夜になると夜行性の獣…いいえ、そんな可愛いかんじではなく、強い魔導の力を宿した"魔獣"が出るんでした。
☆★☆
「ウォォォォォォン!」
「ひっ!」
目の前の魔獣がいきなり遠吠えをし始めました。
いや…これは遠吠えというより…。
遠くから何かが駆けてくる音。
「「ガルルルルル…」」
仲間呼ばれたぁあぁぁああ!!
しかも、囲まれてしまいました。
「これは…いよいよ死を覚悟しなきゃいけないかんじでしょうか…」
私には、この魔獣たちへの対抗手段を持ち合わせていません。
このままではあっさりとこの子たちのご飯になってしまうわけです。
「私だって、さっきやっとまともなご飯を食べれたというのに…」
しかし、この絶望的な状況でも何故か私は冷静を保っていました。
「やっぱりこれも、私が"がらくた"だから…なんでしょうか」
いよいよ襲いかかってきた魔獣たちを前に、私はそう呟きました。
そして。
「…やっと私も、みんなのところに行けるんだね」
…。
「んなこと、させてたまるかぁぁぁあっ!!!」
「えっ」
どこからかそんな叫び声があがったやいなや、きらきらと輝く光が私を包みました。
「な、なにこれっ…?」
その光は私を襲おうとした魔獣をはじき、はじかれた魔獣たちは少し離れたところまで飛ばされました。
やがてその光が徐々に消えると。
「ふう、危なかった」
きらきらの光とともに、あの灰色の魔導師さんが私の目の前に現れました。
☆★☆
「えっ、なんで、どうして?」
「ちょ、落ち着いてよお嬢さん」
「落ち着いていられるか!なんであなたがここにいるの?ていうかさっきの魔法!あなた本当に魔導師だったの!?」
「えーと、ボクはお嬢さんを追っかけてたらお嬢さんが魔獣に襲われそうだったから助けにここにいて、さっきの防壁魔法をかけたのはボク。だからボクは本当に魔導師さん」
「よくこの状況で質問に答えられるね!」
「まあ、こういうのは旅にはつきものだからね~」
私たちが口論していると、諦めきれなかってのか、魔獣たちがまた襲いかかってきました。
「うっわー、お話し中なのにまた来るのか。…しょうがない」
下がってて、と私に告げた魔導師さんは持っていた杖を構え、なにやら呪文を唱えました。
瞬間。
ドンッ!
爆発音とともに一匹の魔獣が吹っ飛びました。
「えー…」
唖然。
飛ばされた魔獣はあっという間に空の彼方へ消えていきました。
それを見て恐れをなしたのか、一匹は慌ててどこかへ逃げていきました。
…ということは。
「残り一匹」
呟いた魔導師さんがもう一度杖を構えました。
すると。
「…え?」
魔獣も、足元に魔方陣を発動させていました。
すると、みるみるうちに魔獣は元の狼くらいの大きさの2、3倍ほどに巨大化してしまいました。
「ちっ、強化魔法か」
魔導師さんが舌打ちをうって、杖をそのままふりおとしました。
しかし、魔法によって肉体強化した魔獣は魔導師さんの魔法を難なく避けてしまいました。
「あ、外れちゃった…って、きゃあ!」
魔法を避けたその足で、魔獣は私の方に突っ込んできました。
このままだと噛まれる!…と覚悟したら。
「お嬢さんっ!」
魔導師さんが私の前に来てそのまま――。
「って…」
「魔導師さん!」
そのまま、魔獣に噛まれてしまいました。
標的とは違う者に攻撃したことに驚いた魔獣の隙をついて魔導師さんは、今度こそ魔法を命中させ、最初の一匹目同様空に向かってぶっ飛ばしました。
☆★☆
「ま、魔導師さん!大丈夫ですか!?」
「これくらいで大げさだよ、お嬢さん」
魔導師さんが魔獣を追い払った後。魔獣に噛まれた魔導師さんの腕からは血がだらだらとこぼれていました。
「こんなのなめときゃ適当に治るよ、平気平気」
「だめですよ!魔獣に噛まれると魔力で血が止まりにくくなるんです!魔獣と魔導師は特に魔力の相性が悪いから早く治さないと…」
「お嬢さん、やけに詳しいね…」
不思議がっている魔導師さんに構わず、私は彼の腕にそっと自分の手を重ねました。
調子がまだ戻らないからうまくいくかは分からないけど…やってみるしかない!
私は少し大きく息を吸い込んで、呪文を唱えます。
『ガルトを守護する精霊よ、今我にそなたの癒しの力を!』
私の持つ、治癒の魔法。あの時は不治の病を患った元ご主人の奥様に使っていたけれど…。
あの方に使って、私の命を何度も救ってくれた魔導師さんには使わないなんてことはありえない!
☆★☆
「ありがとう、お嬢さん。すっかり治っちゃったよ!」
「いえ、傷が癒えてよかったです」
それにしても、と魔導師さんが口元に手を当てながら尋ねます。
「さっきの呪文の一部にあった“ガルト”って、もしかして七年前に滅びたガルトポールのこと?」
「えっ…魔導師さん、ガルトポールのことご存知なんですか?私と同じくらいに見えるから知ってたなんて意外です」
「ま、まあボクは旅する魔導師だからね!この世界に生まれ落ちた瞬間から、ボクは旅人なのさ…って、同い年!?」
見事なツッコミいただいちゃいました(笑)
「え、ちょ、聞きたいんだど、お嬢さんは今いくつ…?」
「今年で十七になります」
「え!?本当に同い年なの?でも、その見た目だと明らかに子どもというか何というか…」
確かに、そう見えてしまうかもしれません。
男子としては平均的な身長の魔導師さんの腰くらいしかない身長。十七というには幼すぎる翠の瞳。来ている服もローブのようになっていてだぼだぼ。
「実はですね、元ご主人様にかけられた呪いが解けなくて、十歳のときから成長が止まっているんです」
「呪い…?てか元ご主人様って誰なんだ?」
あ、そういえば魔導師さんにはこのことを話していませんでした。
命を救っていただいたご恩に、私は魔導師さんに全てを話しました。
滅ぼされた母国。殺された家族。残った子供たち。富豪である元ご主人様に引き取られたこと。それから七年、奥様の治らない病の為に魔法を使い続けていたこと。奥様が亡くなった後、役に立たない“がらくた”と言われ家を追い出されたこと。
ご恩に、だなんて理由でしたが、実際私は今まで誰にも相談できなかったことを、魔導師さんに聞いてほしかっただけなのです。自分勝手にも程がありますよね。
それでも、魔導師さんは私の話に真剣に耳を傾けてくれ、そしてたまに、とても苦しそうな表情を浮かべていました。
☆★☆
「……それで、元ご主人様の家に入るとき、髪を束ねるのにこの紐をいただいたんです」
「…ん?もしかして、その紐が君の成長を妨げているんじゃないのかい?それ、外せたことってある?」
「そういえば…一回もない、です」
「そしたら確定だね。成長を司る精霊が宿る髪をその紐で封じ込めているんだ」
納得したように魔導師さんが頷きます。そんなすごいものなんですか、髪の毛って。
「よし、じゃあ簡単だ。その紐を切ってあげる」
「え、でも外れないんですよ?これ」
「そういう呪い…というか、魔法で封じられているものへの対抗手段はやっぱり魔法なんだよ。だから僕の魔法で切り落としちゃうよ!」
ウインクをしながら杖を構えます。
呪文はひとこと。
『切れ!』
スパアァン!
魔導師さんが呪文を唱えた瞬間、その言葉通り今まで私の髪を縛っていた紐が切れてはじけ飛びました。…結ばれていたツインテールとともに。
「ひええぇぇぇええ!!私の髪がぁあぁあああ!!!!」
「やべ、ミスった…じゃなくて、ショートも可愛いよ、お嬢さん♪」
「誤魔化さんでも無駄よぉおおお!!!」
しかし、変化はすぐに現れました。
急に体が熱くなってきました。それからなんとも言い難い感覚。
そして、私自身から眩しい光が放たれました。
ど、どうなるの!?
私は思わず目をギュッと瞑りました。
そして、再び目を開いたら……。
☆★☆
「それが…お嬢さんの本当の姿なんだね」
「うわあ、大人になってる。うわぁ…!」
私の体は年相応のものとなっていました。
すらりと伸びる腕と脚。さっきまでには無かった胸のふくらみ。目線もかなり高くなりました。
もともとだぼだぼな服だったのも、ちょうど良い丈になっていました。…正直心配していたので安心しました。
「魔導師さん、本当にありがとうございます!まさか、この呪いが解ける日が来るなんて思っていませんでした!!」
「ふふ、それは良かった。お嬢さん、ちっちゃい時も可愛かったけど、成長したら美しさに磨きがかかっててとても綺麗だよ」
うわ、べた褒めされてしまいました。褒められなれていないのでちょっと恥ずかしい…です。
そうして照れている私に、魔導師さんは手を差し伸べました。
「それじゃあ、改めて自己紹介しようよ」
さっきと同じ、満面の笑みで彼は言います。
「ボクは旅する魔導師!みんなの味方の魔導師さんさ!…さあ、お嬢さんの名前はなんていうんだい?」
私は答えます。“がらくた”なんかじゃない、私の本当の名前を。愛する家族がつけてくれた、大切な名前を。
「私は…私は、ステラ。母国のことばで“星”を意味します。以後、お見知りおきを!」
☆★☆
あのお嬢さん…ステラはとても強い少女だった。
彼女自身は過去にとらわれているような言い方をしていたが、それでもちゃんと向き合って今日を生きている。
「体が成長したおかげで魔力がみなぎってきました!今のこの姿なら次の働き手にも困らないでしょうから、行ってきますね!私、魔導師さんのこと、一生忘れませんから!」
と、告げて彼女はボクの前から去って行った。
その背中を見て、嬉しくなると同時に、形にならない罪悪感がふつふつと湧いてきた。
思わずため息をついて、その場に寝っ転がる。
ボクの灰色の瞳に、見上げるには大きすぎる空が映る。
ステラの目は『癒し』の翠色。ボクの目は……。
「なんで…なんで君は、一番許してはいけないボクに感謝してくれるんだ?」
だって、君が愛する家族を殺したのは…君の国を滅ぼしたのは……。
この『破壊』の目を持つボクなのだから。
END
こんにちは、はな豆です。
この度は「がらくた少女ときらきら魔導師」を読んでいただき、ありがとうございます。
この話は、「ファンタジー書きたいな」→「変身する女の子書きたいな」→「実は黒幕!とか書きたいな」というのが膨らんで生まれました。
最初は七月ごろに書き始めたのですが、気がついたら十月が終わりそうになっていました。完成までに時間かかりすぎですね…。
まさかの黒幕(?)の彼。彼、なんだかんだいって自分のことにはあまり触れてませんね。
自分は名乗らないのに相手に名乗らせようとするのは、私もどうかと思いますよ…(;・ω・)
それと、子どもが残ったのは彼がロリコンだからではありません(笑)同じ年ですし!
もしよろしければ感想、意見をいただけると嬉しいです。
それでは。
この作品を読んで下さった全ての方々に、感謝の気持ちをこめて。