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瞬く間に君は  作者: 奈落
13/13

13、傷

戦いはこちらの優勢で進んでいく。

僕は参戦したものの、いらないのでは?とさえ思う内容だった。

「さっきから後ろでうろちょろしやがって!!」

リーダーであろう男は急に僕に目標が切り替え、左頬に重い一発を入れてきた

「いってっ!」

「大丈夫かっ!?」

心配する龍我。

「気にしないで!!」

殴り合いで勝てないのはこの体格差をみればすぐにわかる。

なら、、俺にできるのは、、、これだ!!

「どりゃぁぁ!」

「なっなんだこいつ!!」

僕は殴られるのも覚悟で敵にタックルをした。

「こいつ!!」

不意のタックルだったため、不良はよろけ背中から倒れる。

だが僕の体重が軽すぎるため、押さえつけられる程の力はなく簡単に投げ飛ばされてしまった。

「くそっ、、」

だが僕はまた再度タックルをする。

「なんなんだこいつ!!」

右腹部を何度も殴られる。

だけど離れない。

「そんな戦い方で恥ずかしくねぇのか!?出てくんなよ!!そんなんならよぉ!!」

「助けてくれた恩人を見捨てて生きる人生の方が!!」

僕は足に力を入れ、さらに相手を押す。

「よっぽど恥ずかしいだろうが!!」

「このっ、、、くそやろうが!」

さっきの連撃より重い拳がまた右腹部にはいる。

吐きそうになる。

よろける足に再度力を入れ押す。

「なんなんだっ!!くそっ!!」

やがて相手は耐える力もなくなったのか後ろ倒れた。

「や、、やった、、倒せたっ!!」

体格差もあるし、喧嘩もしたことのない俺だ。初勝利に舞い上がっていた。

「まだ、、、負けてねぇぞ??」

そうやって立ち上がろうとする男。

「おいお前」

「なんだ?龍我」

「これ以上みっともない真似はよそうぜ?」

「誰がみっともねぇだ!」

「喧嘩もしたことない素人に根性で負けたんだぞ!その重さをしっかり自覚しろ!!」

「くっ、、」

その男はうつ向いて座り込んだ。

仲間も全員龍我にやられて自分自身は僕に負けたんだ。相当落ち込んでるんだろう。

龍我は僕の方に向き直り、近寄ってきた。

「ありがとう、、えっと、、名前、、」

「隼人っていいます」

「隼人か!じゃぁ、あらためて、、」

龍我は少し咳払いをしたあと戦っている時とは別人のような笑顔で告げる。

「助けてくれてありがとな!」

「お、おう、、」

変な声出たわ。恥ずかしい。

「てかやべぇ!!学校遅れる!!」

ちらっと腕時計をみると遅刻ギリギリの時間だった。

「隼人!!せめて手当てだけでも」

「ガチで遅れるから!!また会えたら!!」

「ああっ!!」

龍我の言葉を背に受けつつ、僕は路地裏から歩道まで走り抜け、辺りを見渡し見知ったボロボロの人物を見つけた

「あ!隼人!!って、えぇぇぇ!?」

「どうしたんだよ」

「お前がどうしたんだよ!!ボロボロじゃねぇか!!」

「ボロボロなのはお前もだろ?」

「たしかにそうだけどさぁ?」

そんな言い合いをしつつ僕らは学校まで走り出した。

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