第六話特訓の日々(2)
桜花が、特訓をしている時、凛花もまた同じように特訓をしていた。桜花とは違い、担任の先生からの紹介で、外部の人のところへ弟子入りへ向かった。
指定された場所へ着くとそこは、人の気配のないどこからどう見ても廃墟そのもの。本当にこんなところにいるのかな?そう考えながら門をくぐると後ろから奇襲を受けた!
ギアを纏い攻撃を防ぐと、奇襲してきた犯人は、「ほう……気配を完全に消していたのに防ぐか、面白い……」
「貴方が先生の言っていた、マスターね! 弟子入りへ来たわ!」
「そうか弟子入りに来たのか……良かろう、貴殿を最高の戦士へと鍛えよう」
その日から、特訓が始まった。そして、特訓が始まってから4週間が過ぎた、最後に師匠から、「そういえば、貴殿の学園は、闘技大会をやっていると聞いた、近々あるのであればその闘技大会で、優勝してみせよ貴殿に求めるのはそれだけだ」
そして闘技大会の日が近づいてきた、恐らく桜花も闘技大会に出るであろう。家では、あまり話すことがなく分からないが、出るであろうことは分かる。
〜闘技大会当日〜
「一回戦は、あぁあの授業で一度戦ったやつか。 だが油断はしないようにしないと」
「やっ、桜花やっぱり大会出てるんだね、絶対決勝まで来るんだよ?」
「もちろん、姉さんこそ負けるなよ?」
一回戦
観客は俺と姉さんが出るということで、熱は最高潮になっている。
さっさとけりをつけるか。
「来たか、人気者ッ! 今日こそは俺が勝つ!!」
「こちらも全力でお相手しよう。 全力で来るがいい!」
結果は分かっていはいたが、瞬殺だった。
姉の方も終わったらしい、余裕そうだ。
そこから2回戦3回戦と、順調に進み、決勝戦になった、なんと相手は、親友の麗だった。
俺が驚いていると麗が、「よッ! 桜花お前なら来ると信じていたぜ、さすがあの師匠に弟子入りしただけはあるな、期待してるぜ」
「両者戦闘準備構えっ! では、試合開始!」
お互いに一気に距離を詰めて刃を交わす、力は互角、あとは単純なパワー勝負だ。
一度離れ距離を取った……取れたと思ったが、麗は距離を詰めて来ていた。
何とか防ぎ、カウンターを当てれたが、麗の攻撃をまともに受けてはいけないと、本能が知らせてくる。
絶対に、負けられないな、そう俺は心のなかで呟いた。
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