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暴走編二

 ゴールデンウィーク前日三時間目が終わり、昴先生から宿題や親御さんに渡すプリントなどを受け取って、昼ご飯を食べるている。

「はー、午後から魔力制御のテストかー」

 一郎はため息をつく。一郎は皆より魔力量が少し少なく集めるのも一苦労だった。

「練習ではちゃんと制御できてたから大丈夫だよ」

 翔は一郎が練習でしっかりできていた事を伝えて元気出すように声をかける。

「良いよな翔君は魔力多くて」「すぐに魔力が集まるでなー」

 一郎が翔の魔力量を羨む。

「そうでもないよ。多く集まりすぎて大変だし、魔力量が多すぎると感情でも左右されて暴走したりもするから、細かなコントロールは必須だよ」

 翔は一郎に魔力量が多いと大変な事を言う。

「悪い」

 一郎はレクリエーションの事を思い出して翔も大変なんだと思った。

「私も繭ちゃん程上手くないから心配です」

 とロッテも心配事を言う。

「大丈夫よ」

 繭はロッテの頭をポンポンと叩き、翔、一郎は笑う。

 食事が終わり昼休憩に入ると、次々と教室から各グループが体育館に移動する。

「僕達も行こうか」「そうね」

 翔が繭、ロッテ、一郎に声をかけ、繭が返事をする。ロッテと一郎は緊張してる。

 更衣室で体操着に着替えて体育館にくると、何組かのグループが魔力制御の練習をしている。

「俺たちもやった方がいいか?」

 一郎が翔に聞いてくる。

「辞めた方がいいと思うな」「テストの時に魔力が無かったらいけないし」

 翔は一郎にテストの時の心配をして練習はしない方を勧める。

「お待たせ」「しました。」

 繭が話ロッテが後の言葉を付け足す。二人は体操着を着てやってきた。

「何の話?」

 繭が翔と一郎が話していた事を聞く。

「魔力制御の練習をするかしないかを翔君に聞いていた」

 と一郎が二人に話す。

 繭も練習しない事を勧め、翔、繭、ロッテ、一郎はおとなしく授業が始まるまで待っている。

「はんお前らは練習しないのか」

 ドスドスとやってきたのは佐藤達グループだった。レクリエーション以来話しかけて来なかったが、何故かテストの前に話しかけて来た。

「何のようだよ」

 一郎が翔の前に立ち、佐藤達グループに言う。

 繭も翔を庇い前に進み、ロッテは繭の斜め後ろで心配そうにしている。

「練習しないとは余裕だな」「さてはズルする気満々か」

 佐藤が代表で言い、翔達を挑発する。佐藤は翔と繭が魔力制御の授業を初日から出来ていた事を妬んでいる。そしてロッテや一郎が日々成長している事も気に入らなかった。

「ズルなんてするわけないだろ馬鹿か?」

 一郎は佐藤の挑発に乗り言い返す。

「練習しないって事はそう言うことだろ」

 佐藤は翔達四人が魔力制御の練習してない事に余裕があると思い苛立つ。

「魔力の温存だよバーカ」

 と一郎も喧嘩口調になる。

「何よー」

 佐藤とその他のグループが怒り飛びかかろうとした時。

「これより魔力制御のテストを始めます」

 マイクから先生の声が聞こえる。午後の授業は一年生全員参加で体育館で魔力制御か魔法の訓練をするか、各教室で魔法について座学を習う授業。各学年ごとに体育館があり学年ごとに作りが少し変わっているらしい。

「ふん」

 佐藤達グループは先生がマイクで授業を始めると合図があった為、鼻を鳴らして翔達から離れて行った。授業始まるチャイムは鳴ったのに気づかなかった。

「何なんだよあいつら」

 一郎は佐藤達グループをじっと見て一言言う。

「気にしないでおこう」

 繭がそう言いロッテはうんうんと首を縦に振る。

 翔は佐藤達を敵視していて睨みつけていた。

「呼ばれた生徒は先生の前に来て魔力を利き手に集めてください。呼ばれるまでは練習してもいいし休憩してもいいです」

 と先生が言い三人のクラスの先生が舞台に上がり他と先生は周りの様子を見ている。

 マイクで名前が次々と呼ばれ

「佐藤健さん、志波繭さん、鈴木一郎さん舞台前まで来てください」

 と呼ばれ

「行ってくるね」「行ってきます」

 繭とロッテは舞台の方に向かった。

「ふんノコノコのきたか」

 佐藤の後ろに繭と一郎が一列に並ぶと佐藤が後ろを向き言う。

「あなたねそんなこと言ってると足元救われるよ」

 繭はため息混じりに忠告する。

 佐藤は足元救われるの意味が分からず。

「何言ってるんだ?」

 と佐藤は言う。

「佐藤健さん、志波繭さん」

 テストを受けていた前の二人が合格をもらい、喜んで舞台から降りて行き佐藤と繭が呼ばれる。

「それでは魔力を集めてください」

 とテストの先生がいい二人は魔力を集める。

「鈴木一郎さん」

 少し遅れて呼ばれ鈴木もテストの先生の前に行き

「それでは魔力を集めてください」

 と言われ魔力を集める。

 佐藤は全身から徐々に魔力を右手に集めゆっくりと右手に魔力が溜まって行き、繭全身から魔力を素早く右手に集め右手に拳サイズの魔力が溜まっている。

「志波繭さんそのままキープしてください」

 と繭のテストの先生が言い繭はキープする。

「結構です。すごくキープスムーズでしたね」

 と先生が褒め繭は魔力を霧散させる。

 一郎も全身から徐々にではあるが魔力を右手に集め右手にピンポン玉くらいが集まっている。佐藤も同じぐらい集まっていて佐藤より少し集めるのが早いみたいだ。

「佐藤さん急ぎ過ぎないように暴走しますよ」

 佐藤は繭に魔力制御ぶち抜かれ、一郎にまで追いつかれて慌てて魔力を集め制御に苦しむ。

 魔力制御は自分の魔力をコントロールして素早く集めないといけないが、一気に集めるとコントロールが追いつかず暴走することがある。早く集めるには練習あるのみだ。

 佐藤は魔力を慌てて集めた為制御に苦しみ、先生から注意を受けてしまい、より怒りを覚えてしまった。

「大丈夫です」

 佐藤は先生の注意を無視して魔力をもっと早く集める

「いけません」

 先生が佐藤がムキになり自分ではコントロールできない速さで魔力を集めている事に気づき声を荒げる。

「鈴木一郎さんはそのままキープしてください」

 一郎は自分の事に集中していて佐藤の事には気にもしていなかった。繭は魔力制御のテストが終わり、一足早く舞台から降りてロッテと翔と一緒にいた。

「結構です。頑張って練習しましたね」

 と一郎のテストの先生が一言言ってくれて一郎は魔力を霧散させる。

 隣を見ると一郎の次の番号の生徒がテストを受けていて、佐藤はテストの先生から直ぐに魔力制御を止めるように言われていて聞いていないん様子だった。

 先生が次の生徒の名前を呼んだから一郎は舞台から降りて翔、繭、ロッテの方に向かった。

「佐藤さん今すぐ魔力制御やめなさい。霧散させなさい」

 とテストの先生から何度か注意を受けている。隣でテストをしていた先生も今の生徒が終わると、次の生徒を呼ばずに佐藤の方に駆け寄る。魔力制御中は無闇に触ってはいけないとされていて、もしも触ったら触ったものが怪我をする危険がある。その為声での制止を呼びかけていた。

 昔みゆが翔の魔力暴走時抱っこしたり、以前繭が翔に抱きついた時は、側から見たら命知らずの好意だったのだ。

 佐藤は魔力制御を止めず暴走寸前までになった。周りの生徒は、一旦離れるよう周りを見ていた先生が指示を出し、舞台でテストの先生をしていた三人は佐藤の周りで声を掛けながら魔法で防壁を作り揺れを抑えようと試みる。

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