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騒がしい奴ら。


場所変わって、学園の広い敷地のどこかの校舎内にある一室。

まず室内に入って目につくのは赤い絨毯が床に敷かれており、東側が一面ガラス張りで窓をバックに立派な机とその前に長い机を2個ずつ並べた作業台。

しかし、床にはいたるところに書類なのか紙が散らばっている。


ここは朧夜学園・生徒会執行部の活動部屋―――――つまりの生徒会室だ。


ちなみに生徒会室の隣には会議室がある。(生徒会室から直接行ける扉もある。)


そして、立派な机の前を腕組みながら落ち着かないのかウロウロする金髪男。

そんな金髪男を資料整理の片手間に見る長髪の生徒。


「あの会長」

「…転入生の…ブツクサ…(ウロウロ」


長髪の生徒が金髪男を 会長 と呼んだ。

そう、この素行の悪い生徒と間違えられても文句は言えない顔つきと頭髪をしている男は朧夜学園の生徒会長なのだ。


会長の金髪は長髪の呼びかけを聞いていないようで、ブツクサ…と思案顔で室内を歩き回る。


「おい、話を聞いてくれませんかね。(つばめ)会長様」

「イッダダダダ…!?」


突然、会長の小鳥遊燕(たかなしつばめ)は腕や肩を押さえていたがった。

長髪の生徒は淡々とした口調で燕へと中指と人差し指をクロスさせた指を向けていた。


その指先からは目には見えないナニかが出ているようだ。


「イタイ!イタイって!【術】を解いてくれよ!なぁ、安倍十六夜っ!」

「その名を呼ぶな。【雷縛】!【雷縛】!!」

「ひぎゃぁぁぁぁあ!!!」


長髪の生徒は十六夜鎖鳴(いざよいさなり)と言う生徒であり。

顔つきや口調は男らしく。身につけている制服も男性用なのだが、性別は不詳ということにしてある。


十六夜は両手の指の腹を合わせて、燕に向けている。

十六夜がナニかを叫ぶたんびに燕は動けなくなり、痺れたりと散々なことになっている。


「ここで説明しとくぞ!この俺を散々な目に合わせている十六夜はかの陰陽師の安倍家の遠縁なんだぜ…イダダダダっ!!」

「余計な説明をしてくれるなぁぁぁ」



《コノ場ヲ吹キ飛バセ【爆】!!》



十六夜が心で叫ぶとドカーーーンと生徒会室は爆発した。

もちろん燕は割れた窓から外へと飛ばされていった…







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