落ちていく
8月の木々の緑がざわめく頃、
君が居なくなった。
突然、本当に突然、私の前から君は消えた。
夕焼け色に染まった君は、私の目を見てただ、「ごめんね」と言った。
そして薄く微笑んで、君は、動かなくなった。
私の世界は君で出来ていた。
君が中心で、君が神様だった。
君が居れば他に何も要らなかった。
神様が居ない世界に、君が居ない世界に意味なんて無い。
嗚呼、心が痛いなあ。
体も痛いけど心も痛いなあ。
でももう、ぜんぶいらないから。
過ぎ去って行く逆さまの景色を見ながらそっと微笑む。
今、会いに行くよ。
だから、
「待っててね」
私は落ちていく。
心も体も捨てて、堕ちていく。
すいません、ちょっと情緒不安定気味でした。
改めて見直すと暗い。
ガチで暗い。
そして短い。
初の短編がこんなんでいいのか・・・・・。
ですがなんか勿体無いので一応投稿します。
作者はこんな献身的な愛もアリだと思います。