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『日常の中の怪異』 ― 私が体験してきた不思議な話 ―  作者: かゆると


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耳元の笑い声

まだ私が独身時代の話。



その当時私は母屋ではなく

離れの部屋に寝泊まりしていた。



その日は、彼氏(今の旦那)が遊びに来ていて

私たちは普通に楽しい時間を過ごしていた



やがて帰る時間になり彼を見送ったあと

疲れていたため



「明日の朝仕事前にお風呂入ればいいや」



と、そのまま寝間着に着替え

折り畳みベッドにうつ伏せになって

彼氏にメールを打っていた。



『今日はありがとう、気を付けて帰ってね』

そんな内容だったと思う。



暗い部屋の中

携帯の画面の光だけが

ぼんやりと周りを照らしている。



そのときだった。

突然、耳元で

女性の高めの笑い声が響いた。



——「うふふふふふ」



一瞬、心臓が止まるかと思った。

「えっ!?」

思わず体を起こし、電気を付けるが

もちろん、誰もいない



テレビもついていない。

携帯もマナーモード。

部屋で声が聞こえるわけがない



ただ…飼い猫のタマが睨むかのように

ずっと私の後ろを見つめていた…



結局あの笑い声が何だったのか

今でも分からないままだ。



ただ、あのとき背筋が凍った感覚

部屋の空気がほんの少し揺れたような気配

それは、今でもはっきり覚えている。



その夜以来、私は

真っ暗な部屋では眠れなくなった。



ラジオでもテレビでも

とにかく何か音がないと落ち着かない



そして今でも静かな部屋で一人になる時があると

つい耳を澄ませてしまう。



——また、

あの笑い声が聞こえるんじゃないかと思って。



でも最近になって、

ふと思ったことがある。

あのとき聞こえた笑い声。



よく思い出すと、

耳元というより

…少しだけ後ろから聞こえていた気がする。



あのとき私は

ベッドにうつ伏せになって

携帯を触っていた。



つまり——

私のすぐ後ろには

誰かが立てるスペースがあった。


挿絵(By みてみん)

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