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『日常の中の怪異』 ― 私が体験してきた不思議な話 ―  作者: かゆると


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36/47

玄関

学校での出来事とは少し違うけれど――


これは、今の家で起きた話だ。



うちは建売住宅で

作りはしっかりしている。


昔の家みたいに

風でガタガタ音が鳴るようなことはないし

玄関も、しっかりした

プッシュプルハンドルの扉だ。


外から引けば


『ガチャ』


と開いて


閉めれば、重たい音で


『バタン』と閉まる。


つい先日、旦那は朝から仕事で

帰りは遅い日だった。


私は休みで、息子と二人で家にいた。


リビングでのんびり

アニメを見ていたときだった。


ちょうどアニメが佳境に入った頃――



ガチャ……



玄関が開く音がした。



「……あれ?」



旦那が帰ってきたのかと思い

リビングから見える駐車場を見る。


でも、あるのは自分の車だけで

旦那の車はなかった。



おかしいな、と思いながら玄関まで行く。


扉は閉まっていて

鍵も、ちゃんとかかっている。


すぐ隣の和室にいる息子も確認したが

ちゃんとそこにいた。



(気のせいか……?)



そう思って、リビングに戻り

またアニメを再生した。



それからしばらくして――


そろそろ夕飯の支度をしようと

アニメを止めた、そのとき。



ガチャ……



今度も、はっきりと聞こえた。



さっきと同じ

玄関が開く音。



今度は、気のせいじゃない。



すぐに玄関へ向かう。


でも――

やっぱり誰もいない。


扉は閉まっていて

鍵もかかったまま。


息子も、和室にいる。



(もしかして

 ……誰か、入った?)



そう思って

常備してある木刀を手に取り

家の中を一通り確認した。


けれど、誰もいない。


窓も全部閉まっていて

鍵もかかっている。



結局――


あの音が、何だったのかは分からない。



ただ……



うちには裏口がない。



そして、あの時

聞こえたのは

開く音だけだった。


閉まる音を私は聞いた覚えがない……

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