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『日常の中の怪異』 ― 私が体験してきた不思議な話 ―  作者: かゆると


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御守

七、八年前のことだ

その年、なぜか私はよくお守りを拾った。



会社の駐車場で

スーパーやコンビニの駐輪場で

イベント会場で

散歩の途中で

神社も種類もバラバラだった



最初は

「落とす人って多いんだな」

そのくらいにしか思っていなかった。



でも、さすがに五つ目を拾った頃には

少しだけ不思議な気持ちになった。



スーパーの駐車場でその時拾ったのは

赤い布に包まれた小さなお守りだった。



なんとなく汚れを払って眺めていると

すぐ近くを通りかかった

年配の女性に声をかけられた。



「それ、拾ったの?」

私はうなずいた。

すると女性は、少し笑ってこう言った。



「お守りはね、拾う人を選ぶこともあるのよ」

そう言って

そのまま買い物袋を提げて歩いて行ってしまった。



もちろん、ただの世間話だと思う

でも、その言葉だけは

なぜか妙に頭に残っていた。



そしてその年の暮れ…

何の気なしに買った年末ジャンボ宝くじが

十万円当たっていた。



もちろん偶然だろう

でも今でも、ふと思うことがある。



あの一年

なぜか何度も拾ったお守り。



あれは本当に、ただの落とし物だったんだろうか。

それとも――

誰かが、私のところへ運んでいたのだろうか。


挿絵(By みてみん)

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