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『日常の中の怪異』 ― 私が体験してきた不思議な話 ―  作者: かゆると


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見つめる女の子

もう一度、その子が現れたことがある

その時、私はリビングのソファで寝ていた。



ふと、誰かの視線を感じて目を覚ました。

目を開けると――

そこに、女の子がいた。



今までよりずっと近く私の頭のすぐ横で

女の子が体育座りをしていた。



そして、じっとこちらを見つめている…

何かを言うわけでもなく

ただ、じっと。



見つめられていることは分かる

でも…やっぱり顔がはっきり見えない

ぼやけていて、輪郭も掴めない。



その時、私はなぜか

金縛りにあったみたいに身体が動かなかった。



声も出すことが出来ず

ただ、女の子と見つめ合うことしかできなかった。



そんな状態なのに

怖い、という気持ちは不思議と湧かなかった。



それよりも――

なんとなく、その子から

哀愁のようなものが漂っている気がした。



〘どうしたのかな…何かあった?〙

そんなふうに、心配している自分がいた。



どのくらい時間が経ったのだろうー

しばらくして

少しだけ金縛りが緩んだ気がした。



手だけが、わずかに動かせる

私はふと、思った。



――この子の頭を撫でてみようか。



でも、もし触れなかったら?

それが、余計に悲しませることになったら?



……そう思うと

どうしても手を伸ばすことができなかった。



躊躇していると

女の子は、すっと立ち上がった。



そしてそのまま……

何事もなかったかのように消えてしまった。



その時は不思議なことに

服装もほとんど覚えていない。



ただ、ぼんやりと――

まるで

もやのような姿だったことだけが

記憶に残っている。



この出来事の意味を……

後になって私は知ることになる。


挿絵(By みてみん)

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