【プロットタイプ】一足遅かった様で
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
大抵、見たい映画って、見ようと思った時にはタイミング終わってるんですよ。
瑠衣は金を稼ぐ事と執筆の足しになるもの以外には興味を持たない。だから連れ出すには、『執筆の足しになる』という枕言葉が着く。生き様なのだから、まぁ、当たり前な話である。
そんな瑠衣に今日はこんな話題を提示しようと思う。
家の用を済ませた、僅かな憩いの時間。当然瑠衣はソファに凭れ掛かりながら、スマホを弄っていた。恐らく何時もの様に物を書いて居るのだろう。
私はその隣に腰掛けて、間延びした声で話し掛ける。
「瑠衣たん〜。映画見に行こうよ〜」
当然、返事はない。興味のない話題、返答の必要性のないものは黙っている。分かってはいた事なので、私はめげずに声を掛ける。
「ほら!! 瑠衣たんだって大画面でイコン見たいでしょ? 聖マリア像見たいでしょ!! 休日は折角の休みなんだからさぁ〜!! ○○某所の映画館!!」
私が勧めているのは、小説を原作とした復刻上映である。ジャンルはミステリ。カトリック系の学校で起こった怪事件を先生と生徒が解決していく話である。
瑠衣もそのシリーズは知っていて、何なら原作小説も揃えている。だからきっと観に行きたがると思って誘っているのだが。
「その日、上映されてないだろ」
「え゛? 瑠衣たん、私に冗談をいうならもう少し捻った方が……」
「ほら、これ見てもまだんな事言ってられんのか?」
渡されたスマホの画面には、近隣の映画館の上映リストが並んでいる。当然、集客の見込める土曜日には上映されていると踏んで見たのだが、ない。時間帯を示す黒文字は灰色に染まり、どれだけタップを繰り返しても、見ることは出来ない。
他の曜日を確認すると、辛うじて明日と明後日が公開されている程度だった。
「ぐっ……」
「分かったら諦めろ。お前も突然、休み取れないだろ」
そう言われたら何も言えなくなった。
映画館で見る映画の良いところは、他の観客と一体感が得られるところ。コメディなヒューマンドラマだったら、皆でクスッと笑ったり、名言にほろりとしたりする。最初から最後まで圧倒的な映像美を見せるものは、ポップコーンの咀嚼音さえしない程、会場の空気が緊迫する。
其れは言葉を交わさなくても分かる事だった。
「瑠衣たん、今日は添い寝ね」
「面倒」
「良いから!!」
腹癒せである。
一人用のベッドに無理やり自分の体を捩じ込んで、瑠衣の体にしがみつく。そうして居ると、今日あった嫌な事も癒してくれる様に思えた。
「一足、遅かったな」
「一言多いよ」
「……映画館で見なくても、家でポップコーン用意して観れば良いだろ」
どうやら気を使ってくれている様だった。だからこれ以上湿っぽくならない様に、揶揄う様にこう言った。
「瑠衣たんがポップコーンなんて。かわい……あたたた」
「人の気遣いを笑うな」
「其れは本当にすみません……」
頬を抓られて、詫びるしか無かった。
一年ぐらい前かな?
千年○○って映画が復刻されてたんですよ。
これ、私が好きなアニメを布教していた方が、布教していたので、興味を持ったんです。
ただ、期間過ぎてて見られるませんでした。
映画館の映画って、一ヶ月やること自体、珍しいんですよね……。
そして今も似たような状態。
見たい映画を上映してくれる映画館は段々と縮小していき、休日に上映していないという……。
地上波放送待ってます。教○○挙。
瑠衣たんポップコーンって言ってるイメージがなかったので。『かわい』と言われて怒られてます。