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ほんのすこし

作者: 桜月

ほんのすこしだけでいい

本当は、ほんのすこしだといやだけど

せめて、ほんのすこしでもいい


あなたの笑顔

あなたの作る空気感

その中で

ほんのすこしでいいから

私をそばにおいてほしい


悲しいはずなのに

泣きたいはずなのに

今はもう

涙すら消えてしまった


あなたの隣で流せた涙は

あたたかさに包まれていたのだと


やわらかな日差しのような瞳に

照らされていたあの頃

もう二度と会えない


伝えたいこと

話したいこと

いつになったら話せるかな

たわいもないことで笑い合ったあの頃に戻れたら

私はあなたに何をいうだろう


ひとつひとつの思い出は

私の心だけに残ったまま

あなたとはなれて

何年もの歳を重ね

私だけが歳を重ねていく


夜空を染め上げる花火

横にいるはずのない眩しい笑顔に

愛おしいの意味を知る


逢いたい

叶うはずもない願い


夏の夕暮れの切なさ

その匂いに似た

私たちの思い出


色褪せることない優しい眼差しに

包まれたら

きっとそこが私の一番の

私が私で在れる場所


花火の音

今高鳴る


鼓動


輝く光


暗闇を照らし出す

染め上げる 強い繊細な光


心に今

呼びかける


漆黒の空を流れ落ちる清らかな光に

ただ心を寄せて


この世界に

生きている

ありがたさ


生命の尊さ


どうか、皆が幸せに

あたたかな涙を

受け止めてくれる大切な存在を

どうか大切に







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