2章
玄関口を出たあとでなおは、小児病棟――舞衣のいた病室――を、見上げる。
(忘れる日がくるのだろうか。)
舞衣ちゃんのことも、舞衣ちゃんとすごした、物語のような日々も。
時間のなかで、ひとつだったパズルがすこしずつ、散らばってゆくように。
風が吹いて、想いでのなかの舞衣ちゃんの面影も、さらってゆく。風化風葬。
意味は違うけれど。
やがて舞衣ちゃんとの想いでは風化されて、そして風にさらわれ永遠に葬る。
写真もない、心の中だけの思いで。
せめてそのときが来るまで、風化されるまで、舞衣ちゃんのこと、覚えておこう。
天国へと旅立っていった舞衣ちゃんへ。
無事辿り着けることを。
あんな出逢い方をしたわたしたちだから。
また巡り巡って逢うこともあるでしょう。
そのときまで、待っています。
なお
その手紙は、なおの手で紙切れとなり空へと舞い上がる。
「・・・行かないで・・・」
なんて、呟いて。
届かないことを知っていながら。
(約束やぶって、ごめんね。)
泣かないって、約束したのに。
今日だけ、泣かせてね――――。
もう二度と逢えない舞衣ちゃんに。
心から言えるよ。やっと。
「さよなら。」って。
永遠に葬れ
はい。お届けしました、GARNETCROW 永遠に葬れとOver blowで。
これ、実話です。けど捏造も混じってます。




