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私へ、わたしより  作者: オタマジャクシ
4/5

中学一年生終わり







いよいよ期限の日が来てしまった。



中学一年生が終わる頃、春休みの時期に私は

2度目の転校と3度目の引越しをした。



洋服をダンボールに入れて、小さい頃からずっと一緒に寝ているプーさんを持って、細かい荷物をまとめ上げて、パパが来るのを待つ。



ブーン…


いつもの合図の音が鳴る

そうして到着した事を告げる為にパパが電話をかけることで鳴る携帯電話



『着いたよ』



ああ、来てしまった。

パパと住むのは念願だった。

私のために私達のために怒ってくれる人だったから



でも友達と離れるのは悲しかった

この日が来る前に送別会としていつもの溜まり場になっている私の友達の家でお泊まり会をした



『またすぐ会いに来てね』


『うん、すぐ会いに来る』



そう約束をして

友達には別れを告げた。



お家2( パパの家 )からお家1( ままの家 )までは車で30分ほどの距離だし

電車で行くには田舎すぎてもうちょっと時間がかかるけど、(1時間に一本くらいのペースしか電車がないから)でもすぐに会いに行ける距離だ



友達と離れるのは悲しかったし寂しかった

そしてやっぱり、ムカつくとは言え

私たちを捨てた女と認識したとは言え、ママと離れるのも寂しかった。



なぜ?

家族なのに。家族なのになぜ離れて暮らすのだろう



ママとも連絡を取れるし、

ママと会う事を禁止もされていないけれど、

家族って一緒に暮らしているものだと思う



もう何故一緒に住めないかなんて

じゅうぶんに理解してる癖に心の中で自分の親達に静かに疑問を投げかけていた



車が発進する



アパートの敷地の入り口までママが立って見送っている

なんとも言えない表情で



ママ、あの時どういう気持ちでしたか?

あの表情はなんだったのか

わたしには未だにわかりません



私たちはいらないとパパから聞いた

パパと住む住まないの話が出るようになってから

早くパパの元にいけるようにするからねと

確かに私も言われた事がある。



私たちは『いらない子』

私が怒られた日のままの嬉しそうなあの表情

ママから言われた言葉の数々



苦しくなった出来事を思い出して

その数だけ楽しくて嬉しかった事も思い出した。



私は何もママは最低なやつと言いたいわけじゃない

誕生日に作ってくれたケーキ

生クリームとチョコの二つのホールケーキ



ケーキをスポンジから焼くのがどれだけ面倒か知っているからこそ、小さい頃から食べたケーキに嬉しさを感じるし



ママがつくるグラタン、ハンバーグ、ババロア、ゼリー

いつだって今だって大好きだ



ママが買ってくれたお洋服や

他にもたくさん



沢山あるからこそ大好きだからこそ

いらないがショックで、そのショックに蓋を閉める事でいつしか何かわからない物に姿を変えてしまったこの感情。



行き場がない

怒るべき時に悲しむべき時にそれをしなかった



それをしなかったから、黒い何かに姿を変えてしまったのだ。


呪いだ。


言葉は呪い。この呪いに長い年月私は悩まされている




ポロポロ泣いてるうちにお家2へと辿り着いた。

ここが、私の新しいお家だ。

大好きなババの家。






日頃からなんとなく発する言葉に気を付けたいよね

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