表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私へ、わたしより  作者: オタマジャクシ
3/5

小学6〜中学1年生







小学校6年生になる頃には

親に対する環境に対する感情の出し方がわからなかった。



その頃にはあんなに悲しかった離婚や、いらないと捨てられた事、それでも尚その話をすると悲しい寂しいと気持ちを伝えるママに対する違和感、また友達と離れなきゃいけない悲しさ


悲しくてムカついて全部全部全部殴り倒したいのに



親も1人の人間だからね!

幸せを願っていいの、幸せになっていいんだよ



そう口にするようになったのはこの頃だと思う。



この場だからぶっちゃけて話してしまうが、

正直そんな事一つも、これっっっっぽちも思ってなどいない。



なぜ捨てたんだ

なぜ捨てるんだ

なぜ?


妹は私が守る


ママは新しい男と幸せになる

ママはもう小川じゃなくなる

(旧)小川ママになる


いらないなら作らなきゃ良かったのに

ほしくて作っていらなきゃぽい(笑)



こればかりだった。



ずっと怒ってた

でも怒れなかった

だって、怒ったって何も変わりゃしない



怒ったらあの団地に帰れるわけじゃない

12歳にもなればそんなの理解できた。



小学3年生から今まで、遊びに行くのもいつも妹を連れて歩いた。

もらったお小遣いで妹の分の駄菓子も買って

いつだって友達は妹を受け入れてくれて

そんな友達とも離れなきゃいけない



ああ、お金があれば、子供じゃなければ

私が妹を連れて団地へ帰るのに

そうしたらきっと、もしかしたら帰れるのかもしれない



ずっと思ってた。

小銭を握りしめていつも思ってた。

お金があれば

もっと妹に買ってあげられるのに



駄菓子屋でニコニコしてお菓子を選ぶ妹を見て思った

私も食べたいから私の分と半分こで買ってたお菓子がいつも情け無いの材料だった。



いつもテストを100点取ったら100円をくれた

でも私は頭が良くはなかったから、どんなに頑張ってもせいぜい稼げて良くて2〜300円



近くに駄菓子屋があって良かったなと思う

1つが30円とかだから



あれもこれもと買ってあげたいのに

それが出来なかったのが情けなかった。



遊ぶ時にたまに友達と私だけで遊ぶこともあったけど

妹がふとした時によく気になって仕方なかった

家で1人なのかもしれない

そう思うと私はなんで外で遊んでるんだろうって気持ちになってお姉ちゃん失格だと情けなくなった



そんな毎日を過ごして小学生を卒業した。

パパと住むまであと2年





12回目?(早生まれなので歳の数え方がややこしい)の春



中学生になった。

地域の小学校が二つあるので、その二つの小学校の子達が1つの中学校に集まる。



小学校の頃からの友人達とは別のクラスになった。

新しいクラスでウキウキと少しの不安が教室内を漂う感覚は、転校を経験したからかそういう少し居心地の悪い空気になれていた。



特になんてこととなく日々が過ぎていく

なにか変わったことがあるとすれば、お家が変わったことだ。



ママのママ

つまり、私のババの家でババとママと妹と暮らしていたが、この辺りからママと私と妹とそして

ママの彼氏と小さなアパートで暮らすことになった



理由は、ママとババの仲が悪い事だ。

昔からなにかと合わない2人だった



聞けば、ママには育ての親がいてババと暮らした期間は少ないらしい。



ババは保育士として働いていた。

うちと同じ母子家庭だった



当時、ママには上にお兄ちゃんがいて

ババの働く職場には自分の子は1人までしか入れられなかったからママをご近所さんに預けていた。



そのご近所さんが育ての親



占い…?か何かにハマっていたらしく

女の子を授かると商売繁盛するとかなんとかって占い結果が出たその時くらいにママを預かるようになり、

何か商売をしていたその人達はママを預かるようになってから商売繁盛しだしたとかなんとか。



だからママは『天使だ』だか『救世主だ』だかと言われてババの元に返してもらえなくなり

( ババは何度も返してと言ったらしいが、行くたびにママを連れてそこのおばさんはふらりと散歩に出たらしい )

そのうち育ての親になった



この話を聞いた時、お話の世界みたいな事が現実にあるもんなのかと思った。

幼女誘拐事件などこの世の中には解決した事件から解決しなかった事件までたくさん存在するが、一歩間違えればその仲間入りだ。


いや、というか聞いてる限りではもうしてたのかもしれない。



そんなこんなで大事な時期にママといれなかったママは、ママつまり私のババと仲が悪い



ご飯が理由だったか、何かで中学校に上がるタイミングでお家を変えた。

住む地域は変わらないので学校は変わらなかったのは救いだった





あと2年。


パパと住むのは嬉しい

いらないと言ったママに対して嫌悪感を剥き出しで

毎度ママの文句を聞くのは少し嫌だったけど

でも、私たちのために怒ってると思ったら嬉しかった



でも友達と離れるのは1回しか経験がない

しんどいものだった。

もっと経験すれば慣れたのかな?

でも、出来れば転校なんて理由で経験はしたくなかったな。

そう思った。



でもまあ、人はいずれそれぞれの道を歩むから

ママを見てそういう考えが私の中に出来ていたから

寂しいけれどあまり気悩む事はなかった



おじさん(ママの彼氏)は優しい人だ。

ママが当時働いていた飲み屋で知り合ったらしい

ママは昼職と夜職を掛け持っていた



高校中退のママが2人の娘を育てるには

そうするしかお金の稼ぎは足りないだろう

養育費が貰えるとはいえ、子供はお金がかかるものだ



夜に帰ってこないのも夜で働いていたからって理由もある。

でも、もっと前からこの家にママはいたらしい

ほら、やっぱりね。ママにはお家があったんだ

別に居場所があったんだ。そう思った



私たちはいつだって居候。



私たちは居候だと教えてくれたのはママだった

ババの家に住んだ時に言ってた。



私達の団地はもうない。

また居候の日々。



それでも居候心地はそんなに悪くはなかった

アニメも見れたし猫もいたから

妹も一緒だ。



学校に行ったりサボって遊びに行ったり

家でサボった日には担任が家まで迎えに来た



担任が動物好きだから猫がいてすごく助かったのを覚えてる。

猫が出迎えてくれるから担任がそんなに怒らずに済んだ。ありがとう猫(笑)



中学に上がる頃には私はつるむ友達の影響もあり、グレていた。

茶髪に髪を染めてタバコを吸う者もいたり

酒を飲んだり、とある日には喧嘩をしてみたり

良くない事なのはわかってたけど、でも。

そこが私の居場所だった。



学校に行っても体育館裏のフェンスに穴が空いていて通れるようになっているからそこから抜け出してコンビニに行ったり。



学校が終わるといつも集まる溜まり場もあった。

その時仲良くしてくれたこの家だ。

集まる約束があるわけでもなく、そこにいけばみんないる。



そこでは弱音もなんでも吐けたんだ

聞いてくれたから

うんうんって聞いてくれた。


『寂しい』


私の口から絶対に出てくる言葉だった。

そう叫んで私が泣き喚いても抱きしめてくれる友達がいた



妹もたまにそこへ連れて行った

遊びに行ったりお泊まりしたり

私の居場所を妹にも教えたかった。


私のような人間の言葉を聞いてくれるから何かあれば頼れる場所の一つになればいいと思って。



でも、その頃には妹も小学四年生だったから

妹は妹で友達と遊んだりしていた事もあり

毎度一緒にいる事はなかった



少し寂しくなった時もある

私の手から離れてしまった感覚

子離れできないってこんな気持ちなのかな(笑)



グレた事により、おじさんから怒られた日もあった

私は喘息があって吸入器を持ち歩く子だったからタバコなんて吸っちゃいけないのに興味本位に吸ってみた日のことだった。



案の定、発作を出した。

そんな日の夜のことだった



体を心配して怒ってくれた

それはもうものすごい剣幕で怒ってくれた。



けど、私には『親じゃないくせにしゃしゃってんじゃねぇよ』しか思えなかった。


怒りすぎだと止める事もなくママはそれを嬉しそうに見てたのを覚えてる。



ママはいつも女の顔だった。

それがいけない事はない。


少し前に書いた通り『親も1人の人間なのだから幸せを願っていいのだ』その考えがあるから、女の顔してたってあなたが幸せならそれでいい。



これは絶対に変わらない考えの一つだ。



でも、そうして私は私の気持ちを蓋をする。

そうすれば円満に事が進む

面倒事にはしたくない、だって名の通り面倒なのだから


矛盾している事はもちろん分かっている。

分かっていてわからない事なのだ。

そう考えている。



ママの幸せそうな顔を見た日に

たまに夜にベランダで火をつけたタバコの煙を見て呟いたよ


『雌くさ…』



後ろを向けば妹がベッドで寝ている。

誰にも聞かれる事のない呟きだった、煙みたいに消えていく言葉だった



この感情も煙に乗って消えていけばいいのにと

そう何度も思った。

煙が消してくれるような気がして、そんな事はなかった。







何を言われても響かない



『捨てたくせに』

『本当の親じゃないくせに』



ただそれだけしかなくて、怒られた日には静かに睨んで静かに涙をこぼす事しか出来なかった。



やっぱりママは幸せそうな顔をしていた。






未成年の喫煙は法律により禁じられてますからね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ