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私の「 」はどこですか  作者: 仮のkari
1/7

私の記憶はどこですか

突然書きたくなりました



一面真っ白な世界


そこにいるのは


ホウ…サクサク、ギュ


大きな荷物を抱えた旅人


彼女は冷えた自分の手をさすり、一本の大きな木を見上げる




…すると、木の上に人影が


「君、なんだってそんなところにいるんだい?」


人懐っこい彼女は声をかけない訳にもいかず、問いてみる


「…チビは守っているの。」


少し間をおいて返事が返ってくる

チビというのがこの少女の名らしい


「デッカくんこそなんでこんなところにいるの?」


どうやら少女は旅人のことをデッカくんと言うらしい


「おいらはね、ある人を探していてね、旅してるんだ」


不思議な子だと思いつつ返事を返す


「その人は君が知ってるかもしれないし、知らないかもしれない人サ!」


面白いジョークを見つけたとばかりにフフンと鼻を鳴らす


「あら、それは面白いわね


チビはデッカくん以外知らないもの」


「ハハ、それこそ面白いジョークなんだわ

親っ子一人見たことないなんて!」


「うん、見たことないよ」


思わず嘘だと茶化そうとしたが、彼女の顔を見て本当なんだと分かる


「チビはね親も仲間も覚えてないの

ううん、覚えてないんじゃない、知らないの


それに何か思い出そうと、思い出そうとするたびに心の中が空っぽだって思い知らされちゃうのが嫌だったからここ最近では思い出すことすらしないけどね」


「へぇ…。」


白いキラキラは木に当たるたびにジュッと音を立てて消えていく


少女に降り積もったキラキラは足が揺れ動くたびにヒラリ、ヒラリと落ちていく


「そんなら、おいらと一緒に旅に出ないか?」


「デッカくんと?旅に?」


「あぁ、そうさ!

知ってる人がいなけりゃ、知ってる人を増やしゃいい!」


そう言ってグイッとマスクを下に下げる


「ここからじゃあ見えない広い世界、おいらが見せてやるよ!!」


大きく美しい声が少女の耳へ届く


「広い...世界...」


この世界と違う…世界

どんな所だろう

色んな音が溢れてるのかな?それともたくさんの色があるのかな?それとも


チビの…


ハッとする


「チビはこの木を守らなきゃダメなの、他の人に壊されちゃダメなの」


「なぁに、旅っていうのは永遠に続くものじゃない

いつかは終わるものさ

終わったら帰ったらいい


それにここにはおいら以外、誰もこなかったろ?」


「…いいのかな?」


ニッと旅人は笑う


「そうやって、悩んでいるなら十分さ


さぁさ、抱きとめるから降りてきな?」


少女は微笑み返す


「そんなことしてもらわなくても降りれるよ?」


小枝から大きくジャンプしたかと思うと旅人のいる位置から大きくズレた所に着地


慌てて旅人が駆け寄り覗き込む


…と、小さな穴から可愛いイタズラが旅人を襲う


「フフッ驚いた?」


手一杯にキラキラを掬った少女は目を輝かせる


「アッハハ!驚いたさ!

二重の驚きさ!」


急に飛ぶから驚いたさ〜、なんて呑気に言う


「それじゃあ、行こうか」


「うん」


旅人は少女の手をつなぐ


怪我してないからいいけど、もうしないでね?という言葉に曖昧に返事をして後ろの大樹に振り返る



記憶はないが、この大樹を守らなければならない…物心ついた時にはそれしかなかった


優しく暖かくも時にピリッと冷たいこの木が愛おしくて、離れなかった


(さよなら、きさん。またね)


別れを告げる


挿絵(By みてみん)


なぜだか、自分の本能が木の向こうで止めようと叫んでいる気がした

ここまで見ていただきありがとうございます

私の小説は視点がいつもあっちいったり、こっち来たりと忙しく、読者からしたら

「んん?…あぁ、今この子?…あれちゃうわ、はぁ?」

ってなるかもしれません

本当にすみません、こればっかりはクセみたいなもので一生治らなさそうです

見るお覚悟のある人だけが見れるヤツですね

せめて小骨は取り除いたサンマのハラワタを皆さまに提供できるよう精進いたしますので暖かい目で見ていただければ幸いです

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