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プロローグ ー地下鉄にてー

初投稿してみます。

超能力が存在する、違う世界の近未来。


地下鉄、構内

「聖なるかな聖なるかな聖なるかな」

それは鳴き声だった。


額の上に浮かぶ、白く発光した回る円形二重螺旋構造をとった天使虫(てんしちゅう)を冠に戴く駅員の偽天使が教授や仲間達に衝撃波を放つ。


「ヤバい!離れろ!」

ステルスの悲鳴の様な言葉にも身体がついていかなかった者達が、飛び降り防止用の入り口がいびつな形をとる程の衝撃に内臓を揺さぶられ、耐えられず倒れていく。


「畜生!俺が行く!」

一人の少年が口のなかを血まみれにしながら、偽天使に突っ走った。

「駄目だ!クラッシュ!」

教授の制止も虚しく、クラッシュは生体エネルギーの枝を広げて偽天使の輪に干渉した。

「潰れろ!」

超能力が発現し、天使虫の輪が潰れた形をとる。

構造を崩された天使虫は生きていけない。弾けるように分解死をとげる天使虫をみて、タンクがやった、と呟いた。


「クラッシュ!」キャッツがクラッシュの元に駆けつける。クラッシュは「やったよ」と一言呟いて息絶えた。


キャッツの泣き叫ぶ声が響く。

偽天使を倒すのに三人もの犠牲者が出た。

天使虫と戦うサイオニクスイレギュラーズは、日本では今やステルス、キャッツ、タンク、そして教授しか生き残ってはいない。

(もっと、もっと仲間が必要だ)

指導者である教授だけは氷の頭で考えた。

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