2. 冬に眠り、春に咲く
時刻はお昼。空も雲一つない快晴です。
私は今、家から自転車で数十分移動した所にある公園にいます。
この公園には大きな庭園があり、様々な木々や花々を見ることができます。
……とはいえ、今の季節は花はあまりありませんが……。
私が庭園の花壇が見えるベンチに座って、髪留めを弄っていると、一人のお婆さんがきました。
お婆さんはどうやら花壇に種を蒔きたいとのことです。
私はお婆さんのお手伝いをしました。
種の入っている袋を貰いました。
中を見ると、白くて小さな種が沢山ありました。
お婆さんに何の花の種かを尋ねました。
お婆さん曰く、この種は冬に種蒔きをすると、春に白い花が咲くそうです。
花の名前は冬眠花。
暖かくなるまで地面の中で成長する花。
まるで冬眠をしているように見える事から、この名前がついたそうです。
私が種を蒔き終わると、お婆さんは笑顔で感謝しました。
この後も、私はお婆さんと少し談笑して、別れました。
私は時々この庭園に行こうと思いました。
そして、春に綺麗な花が咲くその時まで。
私はホッと白くなった息を吐いて立ち上がった。
……お昼ご飯を食べに行こう。
私は自転車に乗り、庭園を後にしました。
綺麗な姿になってあなたと会える事を心待ちにしています。