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職業病

作者: 尚文産商堂

何かしていないと、何かしておきたくなる。

職業病ともいうべきこの状態に、うまく対処する術を、俺は身に着けていた。

家に上がって掃除をする清掃業が仕事で、暇があれば自分の家も隅々まで掃除をしておきたくなる。

ということは、この衝動に対処するためには、掃除をしていればいいということだ。

そんなことで、俺は家族に頼んでいて、こういった衝動にかられたとき用の部屋を一つ確保していた。


通称物置。

実際、物置として全く分別せずにおいておいてほしいと頼んでいる部屋だ。

あとはひたすら、ここの整理に励む。

このときばかりは、子供らも何も言わずに見守ってくれている。

代わりに自室を掃除してほしいものだが、俺が代わりに掃除してしまうから、掃除する必要がないということだと、勝手に思っている。

実際のところは聞いたことがないから知らないのだが。


こんなものかな、と思う頃にはもう4時間経っていた。

ご飯だよ、と子供が呼びに来てくれて、ようやく我に返ってみると、部屋の中はまさに劇的に変わった。

すっきりとした部屋を見回して、ようやく俺は落ち着いた。

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