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さぁ、働こう!

最初に申して候!!

ラボさんは、仕事ができないってな!

自己申告するくらいの潔さ。

ワオ!


そんな、初心者を受け入れてくれるのやから、優しいかとおもっちゃうやーーん。


一日目、一通り教えてもらい流れをおぼえる。

部屋の身支度(ランクによって、浴衣、作務衣、子供のスリッパ、お口菓子など、確認をして用意する)

自分の担当のお客様のプランの確認。

昼飯


で午前中はおわりです。

午後は

お客様のお迎え、お部屋にご案内。

夕飯のセット

席は担当性なのでテービルを任されたら、一人ですべて、こなさなくてははならない。完全なる個人プレー。

しかもコース料理。

片付け


終わり。


大体10時間くらい働きました。



覚えることが多すぎでしたー(´・ω・`)


初日は何がなんだかわからないまま、二日目から食事のコース料理を一人で任されるという鬼畜ぶり。


えっ?全然わからん。(´・ω・`)

塩がどこ産とか、タレは○○とか、オシャンティーなデザート盛り合わせのメルヘンな呪文のような長ったらしい名前とか。


覚えてない。ガタガタ!

昨日は、優しい仲居さんでしたけど、忙しすぎてメモるヒマもなく、なんの説明をしているのか配膳をしながらでしたので上手くききとれていなかった。


本日担当の昨日とは違うクールなベテラン中居さんに「何がわからないの?」

と、聞かれるけど、全部がわからないから、何がわからないかわからない状況。爆死!


「昨日教えてもらったんですよね?!教えてもらったとおりにやってください。」

と、二日目で見放される。ちょーーーーー!待て待て。私ができなくてクレームきたら旅館の評価が下がるんやて?!

その対応はあかんやろ!新人に教えな、あかんやろ?!

途方に暮れるラボさん。


マジかよ。わからねーよ。昨日のことなんて覚えてないよ。

マジかー。

メニュー表を見て丸暗記作戦にでる私。


そんなアホを見てやばいと思ったのか、本日ラボ担当の指導係のクールなベテラン姉さんが、一から教えてくれました。


「ちゃんとメモしてくださいね。入ったのが一日目だろうが、二日目だろうができないことを言い訳にしないでくださいね。お客様には一切関係のないことですから。」


ワオ!クール!

でも育ってない新人、二日目を現場に放り投げられても‥‥。


‥‥しかも私はお酒が飲めないから、お酒の作り方もわからない。(´・ω・`)裏のどこに何のお酒があるのかもわからないままスタート。


ハイボール、生レモンサワー、焼酎水割りとかいわれてもわからない。オロオロ。


裏でそれっぽいのを探すけどわからない。

たまにくる仲居さんに「すみません。」と、声をかけるけど

「今忙しいから無理ー!」と、放置される。


えっ‥‥。放置されても、困る。誰も教えてくれん。

オロオロ。


そして、何人目かの仲居さんに声をかけてやっと飲み物の場所と作り方を教えてもらい、お客様のもとへお酒を届けるのでした。



3日目、宴会会場にほうりこまされる。

また、覚えることが増えてしまった。この旅館、頭おかしいのかな?覚えていないうちから新しいところに回されても、混乱していくだけですけど。


宴会会場には上座と下座があるからちょっとややこしいよー。

しんどくても、笑顔だけはプライスレス!お客様の前にたてば、笑顔でもてなさねばなりますまい!

「ここの旅館さんは、老舗だからプライドもってやってんだろ」

と、宴会の酔っぱらったおじさまに機嫌よくいわれる。

「はい。そうですね。」

と、にこやかに微笑みながら内心は、老舗も何も、うち、入って三日目ですけどーーーーー。と、すっげー突っ込んでた!

教育まともにうけてませんけどーーーーー。遠い目ーーーー。

宴会は本日がぶっつけ本番のデビュー戦ですぅー。


でも、配膳のサービスに満足してくれたのか、チップを最後にくれました。とても不思議な気持ちでした。



それからというもの、毎日毎日、怒られておりました。

鬼の住処に思えば来てしまったものだなと、感慨深い気持ちになります。

旅館なので、お泊りプランは常時かわります。

なので半年前のプランが当然、紛れており、習っていないプランが毎日出現するわけです。それをベテラン仲居さんを捕まえて聞かないといけないのです。知らない単語がでていたら聞く。

知っている仲居さんに会うまで聞くことです。

こんなにプランとか複雑化して経費やばそうだな。と、思ってたら、案の定ちょっと、お金が、かかりすぎということで単純化を目指しているそうです。


他は良質なサービスとして、誕生日ケーキの手配。アレルギーもちのお客様のためにメニュー変更など素晴らしい心遣いもあります。


反対に、お客様がフロントでオーダーした特別料理がどこからでてくるのかもわからない有様もあります。遠い目。


厨房は魔境です。

刺し身部門。煮付け部門。表でお客様の前で調理をして出す料理部門。


それぞれ、できた料理の出す場所、オーダーするところが違うのです。


なので期間限定特別展注文がはいるとどこの部門でつくってどこから出てくるのか全くわからないのです。(´・ω・`)

ですので、また何人もの仲居さんに聞いて知っている人を見つけるまでが大変です。(´・ω・`)仲居さんも知らない人のほうが多くて、誰も知らなかったときは、オロオロしました。


なんでやねーーーーーーん!

なんで誰もわからへんねーーーーーん!情報共有!!しっかりしてぇーーー!


また、忙しいからか、レストラン準備は断片的にしか教えてもらってなかったので、毎日怒られてました。

命令する仲居さんは、ならっていると思って指示をだすわけです。

一方、こちらは、断片的なのであの作業はできるけど、アレはやってない教わっていないとなるので怒られても困るわけです。

怒るくらいなら育てておくれよ。やり方をイチからな!

なんで、皆育てるきゼロなの?変な旅館やなー。


質問すると、キレながら教えてくれる人!

キレているけど教えてくれるだけ有り難いよ!


まあ私は遅いですが3週間くらいで仕事のことがつかめてきました。




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