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詩*あなたと*

夜間飛行

作者: a i o

滑走路の光

エンジンの唸り声

押しつぶされそうなGに

シートベルトの着用サイン

締め付けられながらも

飛び立つ夜


薄らと暗い機内

チクチクするブランケット

音漏れする隣の席の

イヤフォン

誰かの健やかな寝息


ジオラマのような

街の明かり

君が眠る夜に

さよならも言わず

僕は飛び立つよ


海を越えて

夜を渡り

君のいない朝へ

寂しいなんて

言えないけど

狭い機内の人の気配に

何かを埋めようとしてる


君の笑い声が

嘘のように小さくなって

アイマスク越しに

感じてる夜

こんなにも簡単に

飛び立ってしまえるんだね


海を越えて

夜を渡り

遠ざかる

君の眠る街

望んでいた答えとは

違うけれど

続いていく空を

君のいない朝へと

突き進んでいく






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― 新着の感想 ―
[一言] 【君のいない朝へと  突き進んでいく】 あらゆるものを断ち切るようなラストが切ないです。 巨大な黒い鳥のような飛行機の胎内で、彼は夢も見ずに飛び続ける。目的地は『別れ』。 夜間飛行が終…
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