やっと学校終わり
こ、高性能なゲームなんだな…。初めの感想はただただそう思うばかりだった。
尊敬しながら、ケータイを眺めていたら、ふっと辺りが暗くなった。…そういえば今理科だっけ。
「こらそこー!顔だけ光ってるよ!ケータイさっさとしまいなさーい。」
びしっと指で指されさっと画面を消した。
ちぇっ、もうちょっと読んでみたかったな…後で新に伝えよっか。今まで読んで分かったことを破ったノートページにまとめて書いた。
ちょうど書き終わった頃に5時間目終了のチャイムがなった。教室に帰るため歩きながらさっき書いた紙を新に渡した。
「綾ー。なにこれ?」
「さっき検索したらこんな書き込みがあってさ。なかなか、批判の言葉が多かったからさ伝えとこうと思って。」
「あの顔だけ光ってたのはこれをしてたってわけか」
綾らしいと言葉を付けたしクスクスと笑った。新には言われたくないと言い返そうとしたが心当たりのない事だった。
「んでさ、書き込みについてだけど。なかなか面白そうじゃない?」
「なんで、みんなこんなに後悔したような言葉ばっかなんだろう。一応楽しいっていう人はいるらしいけど、少ないのか…」
「うん。僕もそこ気になった。」
今以上わくわくは増すばかりだが、それと同時に謎も一段と深まった。
あれこれ喋ってるうちに6時間目も始まった。6時間目は国語の漢字小テストだった。ちゃんと真剣に受けた。僕だってテストくらいちゃんとやるよ?あまり甘く見てたら痛い目見るからね!
…やっと授業終わった。疲れで固まった体を軽く伸びをしほぐす。そして、すぐさま新と一緒に大きなモールのゲーム売り場まで急ぎ足で向かった。