お店あけます2
目が覚めるとベットに寝かされていた。
「知らない天井だ」
とりあえず一度は言ってみたいセリフだった…
「起きたかい。いきなり倒れるものだから驚いたよ。」
顔を向けるとさつきさんが心配そうにこちらを見ている。
「あ~ご迷惑おかけしました。あと、わすれていましたが僕は…」
疑問やら驚きやらですっかり忘れていた自己紹介を…
「あ、うん。いつき君だろう、高校一年生、オタク、年齢イコールかの…」
「ストーップ!なんで知っているんだ。ってか、いわなくていいよ!!だれ得だよ」なんて奴だまったく!
ってそんなことよりあいつはどこに!!あわてて周囲を見渡す。
「うわっ」ドンっ
「いてて」驚いてベットから落ちたよ
「ちなみに白虎だが、君の隣で寝ているよ。あと何で知っているかは秘密さ」
「遅いよ!!最初に言ってほしかった。ふぅ、心臓とまるかと思たよ。…しかも、また秘密か」
お尻をさすりながら文句をつける。
「で、どういうことなんだ」
「で、とはどういうこちかな?それに口調もかわちゃったし嫌なことでもあったの?」
わかっているだろうに聞くな!それとあんたに敬意払う気なくなっただけだよ!口がわらってるぞ、おい!と抗議の視線を向けると
「すまないね。からかいが過ぎた、でも気絶するとは思わなかったけれど…それと聞きたいのは白虎のことだね」
「そうだ。さすがにこんな気配をみせられるとな」
本当に白虎かは不明だが、埒外の生き物だということははっきりわからされてしまった。
少しの興奮と未知への恐怖を多々抱えながらも聞かずにはいられなかった。
「私は白虎のみならず望むなら多種多様な生物を連れて来るよ。どうやってかは秘密さ。知っても意味はあまりないしね」
微笑みながら、自慢げに
「そう、つまりここはね。神魔ペットショップ…文字通り神獣・魔獣などを専門としたペットショップさ」そうさなえは言い放った。
「神、魔獣…ペット、めちゃくちゃなのに信じるしかないか」
頭が痛くなりそうだ。なんだこれは。
そんないつきを見ながら
「ねぇ、君の願いを教えてよ」
さなえは妖艶に、悪魔の問いかけをした。
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