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平安霧花  作者: 西園寺 悠里
第一話
3/15

『此処は平安時代!?(1)』

 浮遊感。暗闇。誰かの声が聞こえる。何で意識がはっきりしてるんだろう?私は、あんなに高い所から落ちたのに。死んじゃったハズなのに。

「娘さん!娘さん!大丈夫かい⁉生きているかい⁉」

 娘さん?私のことなの?誰かが私を呼んでるの?だったら起きなきゃ。動かなきゃーーー

 ーーー身体が闇の中から引きずり出されたーーー


 *・゜゜・*:.。..。.:*・'


「此処は…?」

 彼女、藤原撫子は目を覚ました。

 一人の老人が、彼女の側にしゃがんでいる。どうやら、彼が起こしてくれたらしい。

「あの…此処は何処ですか?」

「此処は都の近くじゃ。娘さんはどうしてこんな所で倒れていた?」

 とりあえず、1つだけ確信した。確実に時代が違う。よくよく見れば、服装も平安時代の農民の服装っぽい。

(もしかしなくても、タイムトラベル?そんな…理論上あり得ない。ここは…記憶喪失のフリをした方がいいのかな?)

「娘さんやーい!生きてるかー?」

「え…?あ、はい!あの…どうしても何故こんな所にいるのか、思い出せなくて。名前しか、覚えてないんです。あの…出来れば、貴方の家に置いてくれませんか?」

 老人は、少し、驚いた顔をした後、快く了承してくれた。

「覚えてないんじゃな?まぁ、頭を少し打ったみたいだったしの~。思い出すまで、いや、いつまでもいてくれて構わないんじゃ。我が夫婦には子供がいなくての。娘さんみたいな綺麗な人がいてくれると嬉しいんじゃ」

 人の良さそうなその笑顔に少しばかり、心が痛む。記憶喪失しか、嘘を言ってないのに。

「ありがとうございます。私は撫子と申します。あの…何と呼べばいいですか?」

「撫子か…綺麗な花の名前じゃ。娘のように振る舞ってくれれば良い。年はいくつかの?」

「15歳くらいです」

 この年齢は、貴族なら確実に結婚の用意をさせられる。失礼な話、落ちた所が農村で良かったと思う。まだ結婚なんて、するつもりはない。

「たいしたものはないが、家に帰って、成人を迎えた事を祝おう。さぁ、帰るぞ。撫子」

 あぁ、この人は、私を本当の娘のように扱ってくれるんだ。なら…

「はい、お父様」

 私はそれに答えようと思う。


 ーーー始まるんだ。私の新しい生活がーーー


 *・゜゜・*:.。..。.:*・'


随分と遅くなり、申し訳ありませんでした。


なんと、最近、リア友が同じサイトさんで投稿してた事が発覚。かなりびっくりでした。


さて、これからは撫子の新しい生活が始まります。

これからもよろしくお願いします。


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