『馬飼の子供と速記者』
掲載日:2026/01/14
あるところに馬飼の子供がいた。毎日毎日多くの馬を連れて、山へ野飼に行っていた。ある日、夕方になって、馬を呼び集めて帰ろうとすると、一頭足りない。親方にしかられるのは嫌なので、あちこち探し回ったが、どうしても見つからない。山の奥へ奥へと入っていって、しまいには鳥になってしまった。
五月ごろ、若葉が伸びるころになると、奥山からこの鳥の声が聞こえるという。速記者たちは、この鳥の声を速記した原文帳と速記シャープで速記をすると、馬が一頭足りなかった分、ミスが一つ減るという験担ぎで、山を訪れるのだという。
教訓:いなくなった馬のなぞは解けていない。




