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ファンタジー·オンライン編
フェアリーの言葉に迅は頷く事で同意を表すのであった。しかし、そこでフェアリーは·······。
「あっ、ごめんなさい。それより先に渡して置く物があったんだった」
フェアリーはそう告げると大きく指を振るのであった。すると、迅の眼前に一つの指輪が顕現した。
小さな赤い石が埋め込まれた白金色の指輪。他の装飾は一切ないシンプルな意匠の指輪であった。
「これは《旅人の指輪》だよ。貴方がこのゲームのプレイヤーである事を証明する大切な物だから失くしたりしないでね?」
柔和な面持ちでフェアリーは言った。
迅は、その指輪を手に取ると一~二回程度回して眺めてから右手の中指にその指輪を嵌めるのであった。




