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ファンタジー·オンライン編
彼の言っている事は本当なのか? 本当だとしてもゲームの難易度を弄られているのではないのか? 仮に難易度が弄られていないとしても自分達にクリアできるのだろうか?
様々な不安と、それと同じ位の期待。相反する二つの想いがこの場を巡り巡っていた。
「―――本当にクリアしたら帰してくれるんだろうな?」
そこへ停滞しつつある場の空気を破るように一人のプレイヤーが黒衣の少年に問う。
その声に多くのプレイヤーが声の出所に目を向けた。その先には中肉長身で、短い髪の少年が立っていた。
「―――貴方ですか。僕に短剣を投擲したのは」
黒衣の少年は嬉々とした声で告げる。その言葉に少年はこう返した。
「何ならもう一本、投げてやろうか?」
緊迫しつつある空気。他のプレイヤーは息を飲んで二人の遣り取りを見守る。
黒衣の少年は、至って真面目な口語で答えた。




