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ファンタジー·オンライン編
「《風の剣》だよ。この剣なら暫くは武器に困らないから安心して冒険してね」
差し出された剣を手に取るアルト。するとステータス画面に変化が起こった。
初期の武器としては高めの攻撃力。それに加えて《AGI》に補正が掛かっていた。
その値は『10』と破格の数値である。アルトは思わずフェアリーに尋ねる。
「どうしてこんな凄い武器を僕に? それとも他のプレイヤーにも配布してるの?」
その問いにフェアリーは、ほのかに微笑みを浮かべてから答えてくれた。
「ううん。アルトだけだよ。そうしたのはアルトの事が気に入ったから·····かな?」
「えっ?」
フェアリーの解にアルトは驚きを感じずには居られなかった。
尚、フェアリーの言葉は続く。
「本当に短い時間だったけどアルトと接して、その人柄に惹かれたの。誠実で、律儀で、優艶な貴方に」
フェアリーに此処まで誉められ(最後のは少々複雑ではあったが)アルトは照れから頬を赤くする。




