現実はそんなに甘くない
俺の名は佐藤健、有能な人間だ。
それなのに社会は有能な俺をちっとも分かってくれない。
俺は生まれる世界を間違えたのだ。
俺という有能な人間は異世界でチート能力で無双し、かわいい女の子達のハーレムを作りキャッキャウフフするのが筋のはずだ。
「建、ご飯よ〜」
「うるせえよクソババア話しかけてくるなって何回もいったはずだ。」
そうむしゃくしゃしながら俺はクソババアに怒鳴った。
「ここにおいておくわ。」
階段を降りていく音がした。
「おっ今日は豪華じゃないかケーキにピザに、寿司。」
そして食べていくごとに段々と眠くなってあれ?
ここはどこだ。
気がつくとそこは神秘的という言葉似合いそうな森が広がっていた。
もしや異世界転生、俺が望んでいた世界じゃないか。では手始めに
「ステータス」
ステータス
名前:佐藤健
年齢:25歳
誕生日:4月1日
職業:無職
レベル:1
スキル:なし
HP:28/28
MP:0/0
「はぁ〜なんでチートスキルどころかスキル自体がないんだよ。
異世界転生したらチートスキルで無双してムチムチ美女のイチャイチャハーレム作るのが常識だろ。
なんで、こんなゴミステータスなんだよ。」
そうぶつくさ文句を言っていると背後から獣が襲ってきた。
しかし健は気付かなかった。
健は獣に背後から襲われ抵抗する暇もないまま殺され、獣に食べられてしまった。