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ふれあい  作者: Spica
2/4

#2【こども園にアイツが?!】

#2 希と瞬の再開より


キャストのおさらい

認定こども園『ふれあい』

園長…面倒見が良い


『すこやか医院』

桜…希と瞬の同級生で独身医師

館…瞬の後輩医師


介護施設『なかま』

ケアマネージャー…希の父親



陸…希と瞬の同級生で東大卒・寺の息子

そうだ…BARを出て、俺ん家に向か


うつもりでコンビニでビールやツマミ


を買ってたら…元妻から、明日子供が


泊まる日だと確認の電話が入った。


忘れてた訳では無いが、今から飲み


散らかすかもわからないので、瞬の


住んでる会社の合同寮で飲むことに…




瞬 「散らかってるけど…どうぞ」


希 「おぅ…お邪魔しますって綺麗

じゃん…風呂借りていい?…

俺、汗かいてて…」


瞬 「いいよ、酔っ払ってるけど大丈夫

…そこ、タオルこれ」


希 「大丈夫大丈夫…サンキュ」




バタン…


希 「な?…なんで…お前まで入って…」






希 「のぼせちゃったみたい…動けない」


瞬 「いいよ、お姫様抱っこでベッドへ

   連れてってあげるよ」


希 「ぁりがと…恥ずかしぃ…」


瞬 「何言ってんの…俺の姫…ちゅ」



風呂場で…言えねぇけど

なんやかんやあったから、疲れて

そのまま朝まで眠ってしまった…



*・゜゜・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゜・*


希 「痛てて…思い出した…やっちゃっ

   てたゎ…つーか今何時?」


瞬 「7時だよ」


希 「俺もう出ないと…朝から園児達が

   来るし、うちの子も来るんだった」


瞬 「コーヒー入れたよ…飲む?」


希 「わりー…時間無い…じゃまた」


瞬 「うん…ふふっ…慌てないで!また」




 恥ずかしいのと、時間ないのとで


バタバタ出てきてしまった…。






*・゜゜・*:.こども園『ふれあい』゜゜・*


希 「おはようございます!」


園児「おはようございます♪」


希 「今日も朝のかけっこ・倒立の練習

   ・むかし話音読・1桁足し算も、

   すごく元気に出来て、ノゾミ先生

   嬉しいな!5分、あの時計の5の

   になるまでにお茶飲んでおしっこ

   行って…ここに戻って並ぶんよ!

   今から、みんなの体が元気か…

   もしもしする日でーす!5分経った

   ら並んでホールへ移動しまーす」


園児「はーい!よーいドン」


園長「希先生…何かいい事ありました?」


希 「え?…ぃゃ…いつもと同じですよ…

   み…みんな裸足で凄いです!

   さ…さぁ…みんな並んだから、前…

   進んでー…」


園長「ねー!大人は真似出来ないね!

   あっ!補助の先生が体調悪くて、

   今日休みなんです…他の先生も

   ギリギリの人数なので、今日は

   私が付き添いますね」


希 「えー?ぁ…はぃ!園長…あと3人

   正社員増やしてください!入って

   は、辞めての繰り返しで…ハード

   ワークの割にお給料低いままじゃ

   誰もやりたがらないでしょ」


園長「希先生は、はっきり言うね…私も

   お給料上げたいのは山々だから、

   勤務量も減らしたいって思ってる

   んだけど…父が園長の時のなごり

   がのこってるんだよね…代替わり

   したばっかだから、順序立てて

   変えてくつもりだから…」


希 「園長のこと、信じてますから…

   はーい!ホールへ入ったら端から

   1人ずつ背の高さと重さとお腹の

   周り計るのと最後に心臓の音を

   もしもししてもらうからねー…

   それじゃあ、今日の計ってくれる

   隣の病院の先生でー…え?」


瞬 「シブヤ シュンと言います…

   今日来るはずの先生のお子さんが

   体調悪くて私が替わりにきました

   …こちらは助手の研修医の館先生

   です…皆さん、宜しくお願いします

   …宜しく、希先生(ウィンク)


希 「ぁ…ぁの…ぇっと…宜しくお願い

   します…じゃ…じゃぁ、背のた…

   た…高さから…」


園児「ハーイ!」






*・゜゜・*:.。..。.:お昼休み:.。. .。.:*・゜゜・*


瞬 「希先生、ちょとこっち来て(トイレ)」


希 「ぇ?…ぁっ…だ…ぁ…んぐ…ちょ…

   誰か通る…ぁぁ…から…バカ…ヤメ」


瞬 「ふふっ…ごめん…ノゾミの困る顔が

   見たかっただけ」


希 「ふざけんな!!(小声)職場でキスとか…

   ありえねぇだろ…明日から来んな」


瞬 「健診は今日だけ…明日はないよ…

   明日も来てほしい?…午後の健診

   終わったらすぐ帰えんなきゃだし

   、またね…ちゅーーーー」


希 「来んなぁぅ…ちゅーが、うるせー

   つーの…こっちだって、健診の後…

   温風マサツの時間だろ…5.6歳は、

   英語の歌の時間と挨拶と礼儀と思

   いやりの時間だろ…忙しんだよ」


瞬 「あー…そういえば明日の介護施設

   の健診の後、こども園の園児が来て

   一緒に手遊びしたり折り紙や歌の

   『ふれあい会』だったな」


希 「そー!子供達、みんな楽しみに

   しててさー…まー子供に慣れて

   ない人もだんだん打ち解けて、

   楽しみにしてくれてんだよ」


瞬 「じゃあ、また明日…健診もどるよ」


希 「おーまたな」





☆*:.。. 午後健診後の病院 .。.:*☆


館 「瞬先生、園児達…可愛いかった

   ですね…先生のお子さんは、何歳

   ですか?」


瞬 「2歳の双子、俺の子供達のが

   百倍可愛いけどね」


館 「会えてないのに、何威張ってん

   ですか?…ていうか、研修報告の

   書類まとめるの大変ですね…他に

   1日の片付けや明日の診察の準備

   に、帰っても研修してる科の患者

   の病状を…調べて治療法をまとめ

   たり、当直があったり…これじゃ

   まともに子育てできませんよね」


瞬 「あぁ、忙しさを言い訳に育児を

   任せっきりにしてたから…別れる

   ことになったんだよ」


館 「でも、こんなに忙しいのがずっと

   ですよ…先輩達の今が明るくない

   と、俺ら後輩は辛いっすよ!俺ら

   も…仕事漬けの人生なのかなって」


瞬 「ははっ!俺は、人生捨てたもんじゃ

   ないって思ってるよ…今、恋人いる

   から…めっちや幸せ…もっと早く

   対策してたら結婚だって壊れなかっ

   たんじゃないかって後悔してる部分

   はあるから、やり方次第だよ…研修

   システムが6年から4年に短縮され

   るし、機械に任せられるものは管理

   しながら時間短縮になるからさ」


館 「そっか!そうですよね…パパも育児

   休暇取得していい時代になってきま

   したもんね!俺、絶対育児休暇取り

   ますから!」


瞬 「はいはい…まず恋人探すとこから 

   ねー…笑…今はマッチングアプリ

   で探すんだろ?」


館 「それが、研修医ってプロフに書いて

   るからか…全然で」


瞬 「じゃぁ、ゲームしながら相手探せる

   アプリもあるじゃん」


館 「ああ…それもやりましたけど、俺…

   ゲームに集中しちゃってチャット

   で相手に話しかけられてんのに、

   ガン無視しててダメでした」


瞬 「不器用過ぎだ…リアルではいない?」


館 「あっ…瞬先生と同期のサクラ先生、

   いいなぁって」


瞬 「えっ!近…告白した?」


館 「(首を全横振り)出来ません…瞬先生

   から、それとなく恋人いるかとか

   どんな人がタイプかとか聞いてく  

   れませんか?」


瞬 「自分で聞けよー…次の研修、隣の

   介護施設の健診だろ…俺もサクラ

   も館も会うじゃん、休憩時間調整

   してみるから…告れよ」


館 「む…む…無理です…サクラ先生は

   俺の憧れっすから!(顔真っ赤)」


桜 「お疲れー!」


館 「わー?!お…お疲れさまです!」


桜 「んー?お2人さん、なんの話?

   私も入れて」


瞬 「サクラ、どんなタ…」


館 「あーーー!今日の園児は可愛い

   かったなーってね…今聞かないで」


瞬 「え?館が聞いてって言うから」


桜 「何何?」


館 「あっ、明日の健診の準備してき

   まーす!」


桜 「何?」


瞬 「館がさ…サクラが忙しそうで、

   心配だってさ…介護医療って

   大変なの?」


桜 「へぇ…気にしてくれてんだー…

   嬉しい!私は、在宅医療だから   

   色々…往診とかもあるから年中

   忙しいよ…館って、在宅医療に

   興味があんのかな?」


瞬 「俺も人の事言えないけど、相変

   わらず鈍感…サクラのこと好き

   で、恋人いるのかとか…タイプ

   知りたいって…」


桜 「えっ!?ヤダっ…そっちかー

   正直、いい奴だとは思うけど

   …私、在宅医療で手一杯だから」


瞬 「じゃあ、忙し過ぎて恋人どころ

   じゃないね」


桜 「まーね…いざ付き合ったら、会う

   時間なくて呆れられちゃうのよ」


瞬 「医師あるあるだな…」


桜 「きっと…同じ在宅医療の関係者

   とかで、在宅医療のことに理解

   ある人でないと無理かも…渋谷

   も、同じ考えでしょ」


瞬 「だな…あっ、俺…恋人出来たから」


桜 「え?…とうとう看護師に手出した

   んだ…渋谷、大人気だから仕方な

   いね…誰?多過ぎてわかんないし

   、渋谷の好みからすると…元妻が

   可愛らしい感じだから…」


瞬 「看護師じゃない…サクラもよく

   知ってる奴」


桜 「えー…私、知ってる人この病院に

   沢山いるじゃん!たまたま、ご飯

   休憩だから聞いてるけど…時間無い

   の!」


瞬 「病院じゃない」


桜 「はぁ?えーわかんない…介護施設

   若いヘルパーさんたちからも人気

   あるよね…あと10分で行かなきゃ

   ならないんだからー言って」


瞬 「介護施設の人も違う」


桜 「?もう、お手上げ…まーいーや…

   イケメンだけど、あの性格悪い

   教授と一緒にいない方がいいん

   じゃない?お金もちの患者しか

   相手にしてないの腹立つんだけど

   …一応同期として心配してんだ

   からね」


瞬 「半年したら、科を変わるから…」


桜 「渋谷の人気を上手く使ってー

   許せない…渋谷まで性格悪く

   見えてるから、渋谷のイケメン

   が汚れていくー…私、そろそろ

   行くわ!good luck…そのうち

   紹介してよ」


瞬 「ああ…(スマホをポチポチ)」



    

*・゜゜・*:.。..。.こども園:.。. .。.:*・゜゜・*


園児「せんせい、また明日…みなさん、

   また明日…みんな違ってみんな

   大好きー」


希 「また明日ー…先生も大好きー」




 子供達と帰る頃、希のメール着信音


がなる。開けると瞬から「明日の仕事


終わり、忘れ物を取りに来るように…


(添付写真は希のボクサーパンツ)」


希 「え!?…えー?…(ズボンの中を

   チラ)ほんとだ…パンツはいて

   ねぇ…朝アイツん家から急いで

   服着て、今日トイレいったら

   瞬にキスされて…焦って、その

   まま戻ったから…全然気付かな

   かった…」


恵 「パパかえろー…そうたんも」


希 「あっおー!いえについたら、

   さきに…おふろだぞ」


2人「はーい!」


読んでいただき、ありがとうございます。

#3を、続きお楽しみください。

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