#2【こども園にアイツが?!】
#2 希と瞬の再開より
キャストのおさらい
認定こども園『ふれあい』
園長…面倒見が良い
『すこやか医院』
桜…希と瞬の同級生で独身医師
館…瞬の後輩医師
介護施設『なかま』
ケアマネージャー…希の父親
陸…希と瞬の同級生で東大卒・寺の息子
そうだ…BARを出て、俺ん家に向か
うつもりでコンビニでビールやツマミ
を買ってたら…元妻から、明日子供が
泊まる日だと確認の電話が入った。
忘れてた訳では無いが、今から飲み
散らかすかもわからないので、瞬の
住んでる会社の合同寮で飲むことに…
瞬 「散らかってるけど…どうぞ」
希 「おぅ…お邪魔しますって綺麗
じゃん…風呂借りていい?…
俺、汗かいてて…」
瞬 「いいよ、酔っ払ってるけど大丈夫
…そこ、タオルこれ」
希 「大丈夫大丈夫…サンキュ」
バタン…
希 「な?…なんで…お前まで入って…」
希 「のぼせちゃったみたい…動けない」
瞬 「いいよ、お姫様抱っこでベッドへ
連れてってあげるよ」
希 「ぁりがと…恥ずかしぃ…」
瞬 「何言ってんの…俺の姫…ちゅ」
風呂場で…言えねぇけど
なんやかんやあったから、疲れて
そのまま朝まで眠ってしまった…
*・゜゜・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゜・*
希 「痛てて…思い出した…やっちゃっ
てたゎ…つーか今何時?」
瞬 「7時だよ」
希 「俺もう出ないと…朝から園児達が
来るし、うちの子も来るんだった」
瞬 「コーヒー入れたよ…飲む?」
希 「わりー…時間無い…じゃまた」
瞬 「うん…ふふっ…慌てないで!また」
恥ずかしいのと、時間ないのとで
バタバタ出てきてしまった…。
*・゜゜・*:.こども園『ふれあい』゜゜・*
希 「おはようございます!」
園児「おはようございます♪」
希 「今日も朝のかけっこ・倒立の練習
・むかし話音読・1桁足し算も、
すごく元気に出来て、ノゾミ先生
嬉しいな!5分、あの時計の5の
になるまでにお茶飲んでおしっこ
行って…ここに戻って並ぶんよ!
今から、みんなの体が元気か…
もしもしする日でーす!5分経った
ら並んでホールへ移動しまーす」
園児「はーい!よーいドン」
園長「希先生…何かいい事ありました?」
希 「え?…ぃゃ…いつもと同じですよ…
み…みんな裸足で凄いです!
さ…さぁ…みんな並んだから、前…
進んでー…」
園長「ねー!大人は真似出来ないね!
あっ!補助の先生が体調悪くて、
今日休みなんです…他の先生も
ギリギリの人数なので、今日は
私が付き添いますね」
希 「えー?ぁ…はぃ!園長…あと3人
正社員増やしてください!入って
は、辞めての繰り返しで…ハード
ワークの割にお給料低いままじゃ
誰もやりたがらないでしょ」
園長「希先生は、はっきり言うね…私も
お給料上げたいのは山々だから、
勤務量も減らしたいって思ってる
んだけど…父が園長の時のなごり
がのこってるんだよね…代替わり
したばっかだから、順序立てて
変えてくつもりだから…」
希 「園長のこと、信じてますから…
はーい!ホールへ入ったら端から
1人ずつ背の高さと重さとお腹の
周り計るのと最後に心臓の音を
もしもししてもらうからねー…
それじゃあ、今日の計ってくれる
隣の病院の先生でー…え?」
瞬 「シブヤ シュンと言います…
今日来るはずの先生のお子さんが
体調悪くて私が替わりにきました
…こちらは助手の研修医の館先生
です…皆さん、宜しくお願いします
…宜しく、希先生」
希 「ぁ…ぁの…ぇっと…宜しくお願い
します…じゃ…じゃぁ、背のた…
た…高さから…」
園児「ハーイ!」
*・゜゜・*:.。..。.:お昼休み:.。. .。.:*・゜゜・*
瞬 「希先生、ちょとこっち来て(トイレ)」
希 「ぇ?…ぁっ…だ…ぁ…んぐ…ちょ…
誰か通る…ぁぁ…から…バカ…ヤメ」
瞬 「ふふっ…ごめん…ノゾミの困る顔が
見たかっただけ」
希 「ふざけんな!!(小声)職場でキスとか…
ありえねぇだろ…明日から来んな」
瞬 「健診は今日だけ…明日はないよ…
明日も来てほしい?…午後の健診
終わったらすぐ帰えんなきゃだし
、またね…ちゅーーーー」
希 「来んなぁぅ…ちゅーが、うるせー
つーの…こっちだって、健診の後…
温風マサツの時間だろ…5.6歳は、
英語の歌の時間と挨拶と礼儀と思
いやりの時間だろ…忙しんだよ」
瞬 「あー…そういえば明日の介護施設
の健診の後、こども園の園児が来て
一緒に手遊びしたり折り紙や歌の
『ふれあい会』だったな」
希 「そー!子供達、みんな楽しみに
しててさー…まー子供に慣れて
ない人もだんだん打ち解けて、
楽しみにしてくれてんだよ」
瞬 「じゃあ、また明日…健診もどるよ」
希 「おーまたな」
☆*:.。. 午後健診後の病院 .。.:*☆
館 「瞬先生、園児達…可愛いかった
ですね…先生のお子さんは、何歳
ですか?」
瞬 「2歳の双子、俺の子供達のが
百倍可愛いけどね」
館 「会えてないのに、何威張ってん
ですか?…ていうか、研修報告の
書類まとめるの大変ですね…他に
1日の片付けや明日の診察の準備
に、帰っても研修してる科の患者
の病状を…調べて治療法をまとめ
たり、当直があったり…これじゃ
まともに子育てできませんよね」
瞬 「あぁ、忙しさを言い訳に育児を
任せっきりにしてたから…別れる
ことになったんだよ」
館 「でも、こんなに忙しいのがずっと
ですよ…先輩達の今が明るくない
と、俺ら後輩は辛いっすよ!俺ら
も…仕事漬けの人生なのかなって」
瞬 「ははっ!俺は、人生捨てたもんじゃ
ないって思ってるよ…今、恋人いる
から…めっちや幸せ…もっと早く
対策してたら結婚だって壊れなかっ
たんじゃないかって後悔してる部分
はあるから、やり方次第だよ…研修
システムが6年から4年に短縮され
るし、機械に任せられるものは管理
しながら時間短縮になるからさ」
館 「そっか!そうですよね…パパも育児
休暇取得していい時代になってきま
したもんね!俺、絶対育児休暇取り
ますから!」
瞬 「はいはい…まず恋人探すとこから
ねー…笑…今はマッチングアプリ
で探すんだろ?」
館 「それが、研修医ってプロフに書いて
るからか…全然で」
瞬 「じゃぁ、ゲームしながら相手探せる
アプリもあるじゃん」
館 「ああ…それもやりましたけど、俺…
ゲームに集中しちゃってチャット
で相手に話しかけられてんのに、
ガン無視しててダメでした」
瞬 「不器用過ぎだ…リアルではいない?」
館 「あっ…瞬先生と同期のサクラ先生、
いいなぁって」
瞬 「えっ!近…告白した?」
館 「(首を全横振り)出来ません…瞬先生
から、それとなく恋人いるかとか
どんな人がタイプかとか聞いてく
れませんか?」
瞬 「自分で聞けよー…次の研修、隣の
介護施設の健診だろ…俺もサクラ
も館も会うじゃん、休憩時間調整
してみるから…告れよ」
館 「む…む…無理です…サクラ先生は
俺の憧れっすから!(顔真っ赤)」
桜 「お疲れー!」
館 「わー?!お…お疲れさまです!」
桜 「んー?お2人さん、なんの話?
私も入れて」
瞬 「サクラ、どんなタ…」
館 「あーーー!今日の園児は可愛い
かったなーってね…今聞かないで」
瞬 「え?館が聞いてって言うから」
桜 「何何?」
館 「あっ、明日の健診の準備してき
まーす!」
桜 「何?」
瞬 「館がさ…サクラが忙しそうで、
心配だってさ…介護医療って
大変なの?」
桜 「へぇ…気にしてくれてんだー…
嬉しい!私は、在宅医療だから
色々…往診とかもあるから年中
忙しいよ…館って、在宅医療に
興味があんのかな?」
瞬 「俺も人の事言えないけど、相変
わらず鈍感…サクラのこと好き
で、恋人いるのかとか…タイプ
知りたいって…」
桜 「えっ!?ヤダっ…そっちかー
正直、いい奴だとは思うけど
…私、在宅医療で手一杯だから」
瞬 「じゃあ、忙し過ぎて恋人どころ
じゃないね」
桜 「まーね…いざ付き合ったら、会う
時間なくて呆れられちゃうのよ」
瞬 「医師あるあるだな…」
桜 「きっと…同じ在宅医療の関係者
とかで、在宅医療のことに理解
ある人でないと無理かも…渋谷
も、同じ考えでしょ」
瞬 「だな…あっ、俺…恋人出来たから」
桜 「え?…とうとう看護師に手出した
んだ…渋谷、大人気だから仕方な
いね…誰?多過ぎてわかんないし
、渋谷の好みからすると…元妻が
可愛らしい感じだから…」
瞬 「看護師じゃない…サクラもよく
知ってる奴」
桜 「えー…私、知ってる人この病院に
沢山いるじゃん!たまたま、ご飯
休憩だから聞いてるけど…時間無い
の!」
瞬 「病院じゃない」
桜 「はぁ?えーわかんない…介護施設
若いヘルパーさんたちからも人気
あるよね…あと10分で行かなきゃ
ならないんだからー言って」
瞬 「介護施設の人も違う」
桜 「?もう、お手上げ…まーいーや…
イケメンだけど、あの性格悪い
教授と一緒にいない方がいいん
じゃない?お金もちの患者しか
相手にしてないの腹立つんだけど
…一応同期として心配してんだ
からね」
瞬 「半年したら、科を変わるから…」
桜 「渋谷の人気を上手く使ってー
許せない…渋谷まで性格悪く
見えてるから、渋谷のイケメン
が汚れていくー…私、そろそろ
行くわ!good luck…そのうち
紹介してよ」
瞬 「ああ…(スマホをポチポチ)」
*・゜゜・*:.。..。.こども園:.。. .。.:*・゜゜・*
園児「せんせい、また明日…みなさん、
また明日…みんな違ってみんな
大好きー」
希 「また明日ー…先生も大好きー」
子供達と帰る頃、希のメール着信音
がなる。開けると瞬から「明日の仕事
終わり、忘れ物を取りに来るように…
(添付写真は希のボクサーパンツ)」
希 「え!?…えー?…(ズボンの中を
チラ)ほんとだ…パンツはいて
ねぇ…朝アイツん家から急いで
服着て、今日トイレいったら
瞬にキスされて…焦って、その
まま戻ったから…全然気付かな
かった…」
恵 「パパかえろー…そうたんも」
希 「あっおー!いえについたら、
さきに…おふろだぞ」
2人「はーい!」
読んでいただき、ありがとうございます。
#3を、続きお楽しみください。